ベトナム政府とNVIDIAとの協力合意書の調印式（写真：TTXVN）

2025年は2021年～2025年までの5か年社会経済開発計画を実施する最後の年であり、ベトナムが新たな時代、すなわち、国民が豊かで繁栄する時代へと自信を持って踏み出すための基礎を作り出す年でもあります。ベトナムは、2025年に飛躍するため、困難を乗り越え、準備を整えました。

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「本日、NVIDIAベトナムが誕生しました！ベトナムの皆さんがNVIDIAがベトナムで新たな拠点を設立することを許可していただき、心から感謝いたします。今日は私たちの誕生日です。皆さん、お祝いのパーティーにご参加いただきありがとうございます」

これは、1993年に設立されたアメリカ・カリフォルニア州サンタクララに本拠地をおく半導体ファブレスメーカーであるNVIDIA（エヌビディア）の創業者兼CEO、ジェンセン・フアン氏の話です。

2024年12月5日にハノイで行われた人工知能（AI）研究開発センター（VRDC）とベトナムAIデータセンター設立の調印式で、ジェンセン・フアン氏は、「ベトナムはNVIDIAにとって2番目の根拠地であり、世界で最も大きな本拠点になることを確信しています」と強調しました。

NVIDIAは、今後、サプライチェーン内における工場をベトナムに移転することを約束しており、その投資額は数十億ドルに達する予定です。これは、ベトナムが今後、技術面で飛躍的な成長を遂げるための重要な後押しとなるでしょう。NVIDIAのレイモンド・テー副社長は次のように語りました。

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「NVIDIAのリーダーたちは、ベトナム人が非常に強いイノベーション精神を持っていると認識しています。ベトナムは、ソフトウェア技術を持つ若い人材を豊富に抱えています。そのため、NVIDIAはベトナムをアジアにおける第二の本拠地にすることを約束しました。NVIDIAは、ベトナムのソフトウェア技術の能力とスキルを活用するため、ベトナムに研究開発センターを設立することを望んでいます。」

「NVIDIAに先立ち、4月にはアメリカのアップル社のCEO＝最高経営責任者であるティム・クック氏がベトナムを訪問しました。そして、グーグルは12月にグーグル・ベトナム株式会社が2025年4月1日に正式に運営開始することを発表しました。

ベトナム政府とNVIDIAとの協力合意書の公表（写真：VGP/Nhật Bắc）

一方、9月末には、アメリカ起業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発会社スペースXがベトナムに15億ドルの投資計画を発表しました。また、マーク・ザッカーバーグ氏のメタ社も、ベトナムへの投資の見通しについて何度も言及しました。

メタ（Meta）社の国際問題担当プレジデントであるサー・ニック・クレッグ氏は次のように語りました。

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「メタはベトナムで野心的な計画を立案しています。メタは、ベトナムを投資先として完全に信頼しており、ベトナムが地域そして世界においてAI開発をリードする国になることを支援したいと思っています。」

アメリカのファブレス半導体メーカーであるマーベルも、ベトナムでの事業拡大を加速させています。マーベル・ベトナムのレ・クアン・ダオ社長は次のように述べました。

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「ダナン市にマーベル・ベトナムの事務所を設立することは、最初の重要なマイルストーンであり、将来の発展のための第一歩です。マーベル・ベトナムは、ダナン市を始め、ベトナムの長期的な発展のため取り組むことを約束しています」

投資コンサルティング会社デザン・シラ・アンド・アソシエイツの国際ビジネス顧問であるダン・マーティン氏は、次のように語りました。

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「これらの投資は、未来に対するベトナムの強い信頼を示しています。NVIDIAが研究開発センターを設立し、グーグルがグーグル・ベトナム株式会社を設立し、Foxconnが工場を拡大することなどは、ベトナムがもはや製造拠点にとどまらず、イノベーションの中心地へと移り変わっていることの表れです」

東南アジアの戦略的な立地、中国やインドといった大規模な市場への接近、政治的な安定、そして、投資誘致に対するベトナム政府の積極的な姿勢が、ベトナムに進出している外国企業に安心感を与えています。さらに、ハイテク分野を始め、多くの分野で適用している外国直接投資誘致に関する優遇政策、1億人を超える大規模な市場、そして、デジタル経済発展に対する政府の強い意志などのあるベトナムは世界的なテクノロジー企業にとって魅力的な投資先となっています。