ホーチミン市の企業の刷新事業


国の経済が様々な困難に直面している背景の中で、ホーチミン市の各企業は存在と発展のために様々な措置を取っています。多くの企業は自社の刷新に力を入れています。エコノミストらは「これらの努力により、ホーチミン市の各企業は困難な状況を乗り越え、持続的に発展していくだろう」との楽観的な見方を出しています。


ホーチミン市の企業の刷新事業 - ảnh 1
HCMの革靴工場

履物生産企業ビェンティン(Vien Thinh)社は5年前設立されました。この5年間、ホーチミン市では、履物生産企業の多くが破綻、または活動停止の状況に追い込まれてきましたが、ビェンティン社は安定した成長を維持しています。

同社の統計によりますと、その年平均伸び率は約30%に上っています。その結果は同社が正しい路線を実施していることによるものだということです。ほかの企業が輸出を重視している中、同社は農村部をはじめ国内市場の開発に力を入れています。また、製品の品質向上も重要視されています。昨年末に、同社は新しい生産ラインを導入し、履物のデザインや、加工に突破口を切り開きました。

同社のラム・トゥン・クアン(Lam Tung Quan)副社長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「国内市場は潜在力がとても高く、詳しく研究しなければなりません。我が社の戦略はベトナム人消費者に国際基準に達する品質の高い製品を提供するということです。この目標を達成するために、新設備を導入したり、職員の海外訓練を行ったりしています」

一方、サイゴンコープ(Saigon Co.op)社も独自の措置を取っています。小売分野に従事しているこの企業は、政府の物価安定化事業に積極的に寄与しながら、活動の刷新を進めています。これまで、同社は販売店拡大や、国内外の小売業者との連携の強化などを進めています。また、新しい分野と見られるロジスティックス産業にも参入しています。

同社のグエン・ゴック・ホア(Nguyen Ngoc Hoa)会長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「経営活動の多様化という戦略を引き続き実施していきます。同時に、これまで実施されてきたビジネスモデルの完備にも力を入れます。例えば、巨大スーパーマーケットの経営や複合商業施設の運営などです」

実際、ホーチミン市の各企業は様々な弱点があることも指摘されています。中でも、資本や、競争力などに関する問題は直ちに解決しなければならないとされています。特に、2015年に締結される予定のTPP=環太平洋経済連携協定は各企業に様々な困難をもたらすと懸念されています。

ホーチミン市企業協会のファム・ゴック・フン(Pham Ngoc Hung)副会長は次のように語りました。

(テープ)

「各企業は自らの長所や短所を点検しなければなりません。そうした上で、路線を定めます。特に、競争力の高い製品を選ぶ必要があります。これは企業の根本的な価値を作り出すものです」

今からTPPが締結される2015年までは各企業間の競争がより厳しくなります。そして、向こう一年間は各企業にとって試金石になると予測されています。今後も、各企業が困難と試練を乗り越え、持続的に発展していくことが期待されています。

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