ランソン省、経済発展における検問所としての役割を確立
(VOVWORLD) - ベトナム北部ランソン省は中国と隣接する地方として検問所を地元の経済発展を支える柱の1つとみなしています。検問所への投資誘致の促進により、同省は着実な経済発展を遂げています。
ランソン省は中国の南寧市とベトナムのランソン省、ハノイ市を結ぶ経済回廊に位置し、ASEAN諸国と中国を結ぶ重要な窓口でもあります。ランソン省人民委員会のグエン・コンチュオン副委員長によりますと、12ヶ所の国際検問所や国立検問所などは地元のGDP=国内総生産に占める比重は53%となっています。
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「 我々は検問所の開発計画を立てました。これに基づき、国内外の企業や経済グループに対し、検問所のいくつかのプロジェクトへの参加を激励する方針で。また、借地の強みや検問所の経済区のサービスの活用に力を入れています。さらに、我が省は広西省と協力し、地元を経由するASEAN諸国と中国の輸出入品の流通に便宜を図り、予算歳入の引き上げや住民の雇用創出の強化を目指します。」
2019年、ランソン省は検問所の経済発展に奉仕するいくつかの施設や工事を竣工させました。特に2019年12月末に、国境標識1088号から1089号までの4・7キロメートルの貨物運送専用道路が開通させ、中国への農産物の輸出に便宜を図りました。また、同省は行政手続きの改革やPAPI=統治・行政・管理効果指数、CPI=各省・市競争力指数の向上に尽力してきたことで企業の生産や製品の出荷に関する困難解決を支援し、国境地域での商取引の発展に有利な条件を作り出しました。北部バクニン省のドクロン輸出入企業のホアン・ティ・クエンさんは次のように語りました。
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「果物や農産物の輸出業をやっています。タンタイン検問所の通過に際し、国境警備部隊、税関局などは通関手続きを迅速に済ませてくれます。また、長持ちしない果物に対し、優先的に通過させます。」
ランソン省のドンダン検問所は国内で輸出入や商取引が活発に行なわれている屈指の検問所として知られています。現在、同検問所の経済区はランソン省と中国・広西省をはじめ、ベトナムと中国の経済協力の強化で重要な役割を果たしています。これまで、同省は投資家を支援するため、様々な政策を取っており、検問所の経済区への投資に有利な条件を作り出してきました。ドンダン検問所の経済区管理委員会のファン・ホン・ティエン委員長は次のように語りました。
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「ドンダン検問所の経済区に進出する国内外の個人と組織はベトナムの法律に従って、投資誘致を目指す優遇政策を適用する傍ら、首相の決定により、法人税、個人所得税、借地代、出入国などに関する優遇政策も受けます。我が省の人民委員会は関係各機関に対し、投資誘致政策の研究、点検に取り組み、省内の各検問所を経済発展で連携させる計画があります。」
現在、ランソン省の検問所の経済区で5千あまりの企業が商取引、サービス、輸出入活動を活発に行っており、2019年の輸出入総額はおよそ47億4千万ドルに達しています。また、予算歳入は2018年と比べ、21.4%増となりました。これにより、ランソン省と国境地域にある各地方の経済社会発展における検問所の経済区の重要な役割が示されるとしています。