国の経済開発事業の原動力を生み出す高速道路建設プロジェクト
(VOVWORLD) - ベトナムは交通インフラ整備を国の発展戦略の重要な一部と見なしています。したがって、重点的な交通インフラ整備プロジェクトが積極的に促進され、経済社会開発事業や、国家の競争力向上、貧困解消などに貢献しています。
上から眺めた北部ニンビン省と北中部タインホア省を結ぶ高速道路=TTXVN |
去る4月末、南北高速道路東側路線建設プロジェクトに属する北部ニンビン省と北中部タインホア省を結ぶ高速道路や、南部ビントゥアン省とドンナイ省を結ぶ高速道路は開通しました。現在、交通部門は南北高速道路東側路線建設プロジェクトの第2フェーズを展開しています。これらの道路は観光・サービス業の開発事業の原動力とみられています。
中部沿海カインホア省人民委員会のファム・タン・トゥアン委員長=qdnd.vn |
中部沿海カインホア省人民委員会のファム・タン・トゥアン委員長は次のように語りました。
(テープ)
「我々は交通インフラ整備プロジェクトを実施するため、能力が高い企業を選びました。南北高速道路建設は重点的なプロジェクトなので、首相の指示を厳格に履行しています。資材も十分準備しています」
一方、南北高速道路東側路線建設プロジェクトに参加している国防省の企業「319号社」のグエン・ミン・キェム社長は、「プロジェクトの質的向上は優先課題である」と明らかにし、次のように述べました。
(テープ)
「交通省と各地方の交通インフラ整備プロジェクトに参加できて、誇りに思っています。そのため、プロジェクトの質と進捗度を管理するために取り組んでいます」
この数年間、多くの高速道路が建設され、各地方の経済社会開発事業だけでなく、各地方を結びつけ、地元の文化価値の維持・発揮にも寄与しています。これらの高速道路は各地方の開発事業に新風を吹き込んでいます。
交通インフラ整備投資家協会のチャン・チュン会長は次のように話しています。
(テープ)
「企業にとって、交通インフラ整備は経済的利益だけでなく、社会・文化分野にも貢献するものです。北部山岳地帯のランソン省とカオバン省を結ぶ高速道路を例としてあげますが、このプロジェクトは資金面で困難に直面しました。しかし、これらの地方はかつての革命事業の遺跡や、世界遺産多数を有し、文化・観光開発の面で重要な地位を占めていることから、このプロジェクトに参加する各企業は困難を乗り越える努力をしました。今後も、政府は各企業の交通インフラ整備プロジェクトへの参加を奨励する政策をとっていくよう望んでいます」
南北高速道路東側路線建設事業には11件のプロジェクトがあり、今年下半期に4件が完了する見通しです。これらは2030年をめどに全国5000キロメートルの高速道路を敷設するという目標達成に貢献します。また、経済社会開発事業において各地方を結びつけ、総合的な力を作り出すことにも役立つと期待されています。