既にお伝えしましたように、3月末、VCCI=ベトナム商工会議所がUSAID=アメリカ国際開発庁と協力して、2015年のPCI=中央直轄各省や市レベル競争力指数を発表しました。南部ドンタップ省は今回のランキングで、2位に立っています。同省がPCIのトップ5に入るのは今年で8年目です。これは、地元の競争力を高めるために取り組んでいる同省にとって喜ばしいことで、省内の行政府と、省民、企業の努力、協調、協力一体を示すものと見られています。
ドンタップ省のサーデック(Sa Dec)工業団地(写真:dongthap.gov.vn)
PCIは、参考のための調査結果であるだけでなく、経営投資環境の改善に対する各地方の努力を示すものともみられています。また、各地方の競争力だけでなく、国の経営投資環境についても情報をまとめています。PCIに表示される10の指数の中で、ドンタップ省は2の指数で全国のトップに立っています。
これらは、行政府の能動性と行政手続の所要時間に関する指数です。省内で活動中の国内外の投資家は「困難があった場合、各レベルの機関が支援を受付ける」とし、行政府の努力を高く評価しています。
韓国系企業イン・ジェ社のヨ・ヒュンテ社長は「我が社は投資許可書を取得したばかりだが、所要時間が短かった」と明らかにし、次のように語りました。
(テープHyung Tae)
「ドンタップ省の投資環境を高く評価しています。地元行政府や、関連各機関から多くの優遇措置を受けています。また、省民も優しいですね。今後、増資し、さらに地元の人々に雇用を創出します。」
現在、ドンタップ省は、省内の発展事業に新しい原動力を作り出すために、「ドンタップ」という地名を国内外の投資家にとって魅力的な称号にするという目標を掲げています。その商号は投資誘致や、人材誘致のための鍵と見られています。
また、観光振興や、対外関係の強化などにも役立つとされています。こうした中、ドンタプ省がPCIのランキングで全国の2位に、そして、メコンデルタ地域のトップに立つのはその目標の達成のための前提となっています。
同省党委員会のレー・ミン・ホアン委員長は次のような見方を述べています。
(テープ)
「投資家を呼び寄せるために、行政府は地元の企業を支援し、企業の発展を促進する必要があります。これに対し、地元の企業は、省内の各企業間の連携の強化や、国内外の投資家の誘致に貢献します。」
こうした中、ドンタップ省は、「今後も企業と住民に優しい行政府づくりに力を入れていく」方針を打ち出しています。同省人民委員会のチャウ・ホン・フック副委員長は「これからも、行政改革や、行政手続の簡素化、経済構造の転換、インフラ整備、貿易・サービス業の発展は優先課題として見られていく」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「さらに刷新事業を進めていきます。PCIを基礎に、全ての要素を点検します。企業のアイディアや、意見、願望を重視しています。これらを通じて、企業に安心感を作り出し、省内の投資・経営環境の改善を促進していきます。」
各企業と住民の高評は、ドンタップ省行政府の大きな励ましと見られています。今後も、幹部、実業家、住民の努力により、同省はさらに大きな成果を収め、地元の経済社会発展事業の目標を達成すると期待されています。