持続的な輸出の発展へ向けて

(VOVWORLD) 輸出を促進するため、輸出入手続きの改革で各省庁、部門の協力を強化する必要があります。これは持続的な輸出の発展に土台をつくるとみられます。

今年初めからの4ヶ月、ベトナムの輸出額は430億ドルを超え、昨年同期と比べおよそ13%増となっています。今後、一連のFTA=自由貿易協定が発効することで、この数字は急増する見通しです。その一方で、持続的な輸出の発展へ向けて、いくつかの重要な解決策を取らなければなりません。

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この数年、ベトナムの輸出額は高いレベルにあります。しかし、いくつかの輸出品の付加価値は低く、持続的な輸出が図られていません。その要因は輸出品のほとんどが粗末で粗製の状態にあるからです。ベトナムはグローバル・サプライ・チェーンに参加していますが、付加価値が高く、圧倒的な市場占有率を持つ輸出品が開発できません。こうした事情を前に、国内企業は市場調査に力を入れると同時に適切な戦略を打ち出す必要があります。およそ40カ国で貿易振興に成功した乳製品製造大手THミルクの最高経営責任者グエン・クアン・フィ・ティン氏は次のように語りました。

(テープ) 

「ラオスやミャンマー、インドネシアなど近隣諸国の市場調査を進めており、輸出の強化と貿易振興を目指しています。ある製品の開発に際し、国際基準を遵守する必要があります。市場に出荷される製品はWTOなどの基準を満たさなければなりません。」

ベトナムの輸出は世界市場の動向によるところが大きいとみられます。それで、世界需要が減少すればベトナムの輸出額に大きな影響を与えるとしています。それで、輸出構造の移行が求められます。現在、工業製品は輸出額全体の8割を占めていますが、そのほとんどは加工品です。一方で、農産物は加工面で弱点があることから付加価値が高くなっていません。また、いくつかの品目は食品安全衛生問題に直面しています。商工省・輸出入局のチャン・タイン・ハイ副局長は「持続的な輸出を図るためには輸出品の付加価値を向上させるべきだ。また、生産への先進技術の適用、裾野産業の発展、市場開拓に力を尽くす必要がある」との見解を示しました。ハイ副局長は次のように語りました。

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「企業としては市場開拓、とりわけ貿易振興、商標づくりとピアールに取り組む必要があります。国家は企業の代わりになることができません。企業自身は市場開拓や商標づくりを目指す戦略を作成しなければなりません。一方、企業間の連携を強化しない限り、強固な企業界はできないでしょう。」

経済専門家であるボ・チ・タイン氏によりますと、国家は機器産業や部品生産、紡績縫製、革靴などの分野で裾野産業を発展させる奨励政策を実施し、現地調達率の引き上げを目指す必要があります。一方、農業生産の価値を向上させるためには、農民と共同生産組合、及び企業間の連携、安定的な原材料生産地域の企画、生産への先進技術の適用を強化しなければなりません。タイン氏は次のように語りました。

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「貿易振興は重要な役割を果たしています。現段階において、結合は第一の課題です。大国との連携を強化する必要があります。それは輸出品とサービスをはじめ、ベトナム製品のピーアールと付加価値の向上を目指すためのものです。地方、企業、外国パートナーとの結合を促進しなければなりません。」

今後、輸出を促進するため、輸出入手続きの改革で各省庁、部門の協力を強化する必要があります。これは持続的な輸出の発展に土台をつくるとみられます。

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