この数年、経済社会の発展につれて、生産と生活用の給電は日増しに困難になっています。電力部門の困難を緩和させるため、2010年から、ハノイ市労働連盟はEVNハノイ市電力総合会社と連携して、市内にある各機関や企業における節電運動を実施してきました。
その2年後、ハノイ市は毎時5千万キロワットの節電を行なってきました。特に、今年の第一四半期に、ハノイ市は3360万キロワット時を節電しました。2011年には、ハノイ市は節電・省エネルギー運動に参加するよう1千万世帯あまりに働きかけました。また、ハノイ市の電力部門と労働連盟は、ハノイ市人民委員会の提唱による「効果的な省エネ家庭」という運動に応えました。特に、今年のアースアワー運動に応えて、EVNハノイは3月29日から節電行動月間を行ってきました。
EVNハノイのグェン・アン・トアン副総裁は次のように語りました。
(テープ)
「この節電行動月間に応えて、我が社は一連の具体的なプログラムを展開してきました。例えば共産青年同盟に節電運動の開催を託しました。それぞれ青年は節電の宣伝員を努めます。これらの宣伝員は、それぞれ幹部、労働者を始め一般労働者に宣伝啓蒙を行います。節電運動はマスメディアを通して幅広く宣伝されています。」
トアン副総裁はこのように語りました。
節電の宣伝
現在、多くの企業は節電の様々な措置をとっています。ドンアン機械製造施設主のチャン・バン・トゥさんは次のように語りました。
(テープ)
「我が社にとって電力は極めて重要です。そこで、この間、我が社は電力の効果的使用を目指すため様々な措置をとってきました。特に、ピーク時と乾季の時、節電は極めて差し迫った問題となります。当面、私達は、大量の電力使用設備を効率通りに稼働させるかどうか点検したり、節電効果が高いコンパクト蛍光灯を使用したりします」
トゥさんはこのように語りました。
他方、多くの生産工場は、ピーク時の営業時間のシフト、電気設備の点検、電力の浪費をもたらした工程の検査など様々な措置をとっています。こうした動きは、企業に利益をもたらすだけでなく、節電にも寄与しています。多くの機関、組織、幹部職員の家庭は、太陽光、自然風を徹底的に活用し、必要のない照明灯や電気設備を最小限に使用したりするなどの措置をとっています。
ハノイ市の節電運動は経済的な問題であるだけでなく、一人一人のそれぞれにとって適切な社会福祉問題となっていることでしょう。