ベトナム北部山岳地帯トゥエン・クァン省(Tuyen Quang)省における新農村作りプログラムが実施されてから、まだ2年ですが著しい成果を収めています。省内のすべての道路がコンクリート舗装されています。
トゥエン・クァン省にはフランス植民地抵抗闘争時代の革命の根拠地があり、人口の8割が少数民族で構成され、農林業に従事しています。地方の農業生産経営の拡張並びに国の工業化近代化事業の促進を目指すトゥエン・クァン省の地方行政府は住民と緊密に協力しあい、新農村作りプログラムを積極的に行っており、中でも、省内のすべての道路が舗装化されています。計画によりますと、地方行政府は設計費、建設資材の運賃代、管理費を負担し、セメント、コンクリートの配水管を提供しています。住民は工事費、工事監査費及び砂や砂利を買い、運搬費用を負担します。
トゥエン・クァン省都のイラ区人民委員会のグェンマインフン(Nguyen Manh Hung)委員長は次のように語っています。(テープ)
「わが町には長さ1キロの幹線道路がありますが、この道路没線には住宅がありません。しかし、わが町に住む住民大多数は地方の祖国戦線の呼びかけに応じて、その道路工事にかかる資金を供出しました。その道路は3ヶ月で建設されました。」
フン委員長はこのように語りました。
青年ボランティアの道路コンクリート化工事への参加
トェンクァン省にはイエンソン(Yen Son)県,ヌハン(Nhu Han)村、ホー(Ho)村落があります。この村の村人の大多数はまだ貧しい状態ですが常に団結精神を発揮しています。この村落の全世帯は共同出資して、村の道路をコンクリート化しました。ヌハン村のファンバンツク(Pham Van Chuc)村長は次のように語りました(テープ)
「村の指導部は村の人々と会合を行い、道路建設を含める新農村作りプログラムについて話し合い、村人の支持を得ました。お金がある家庭は貧しい家庭を援助して、ふるさとの建設事業のために力を合わせました」
ツク村長はこのように語りました。
これまでにトェンクァン省にはヌハン(Nhu Han)村、ミバン(Mi Bang)村、アンタク(An thach)村などの多くの村の交通網がすでに整備されたほか、畜産と農作物栽培が盛んなため、住民の生活は著しく改善されています。現在、トゥエン・クァン省の顔は大きな変貌をみせており、新農村作りプログラムの国内モデルとなっています。