現在、ベトナム各地では貧困解消事業が活発に進められています。特に、ホーチミン市の指導部は、「すべての貧しい市民の家庭に出向かい、支援する」というプログラムを積極的に展開しており、2014年―2015年期の飢餓一掃貧困解消事業に大きく寄与しています。
ホーチミン市の第5区を訪れると、区内の市民の豊かな生活をしているのを目の当たりにすることができます。数年前に、同区内で貧困解消指導委員会が設立されました。委員会の会員らは区内に住む貧しい市民の家庭を頻繁に訪れて、暮らしぶりを伺い、援助したり、富になる方法について話し合いました。そのほか、貧困解消指導委員会は富にする方法についての経験を交換するための交流会を頻繁に行います。ホーチミン市の第5区貧困解消指導委員会の会員、グェントイフォンさんは次のように語りました
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「我々は頻繁に貧しい家庭を訪ねて、彼らの家計状況調査を行います。そして、市内からの個人と組織の支援を呼びかけます。そのほか、我々はホーチミン市の指導部に貧困解消提案を提出します。これまでに、多くの貧しい家庭は貧困から抜け出し、仕事が出来ています」
現在、ホーチミン市の第5区の指導部は様々な基金を通じて、貧しい市民に支援してきました。特に同区の貧しい市民124世帯が17億ドン相当の融資を受けて、経営活動を効果的に行っています。ブディヌーさんの家庭は第5区における最も貧しい世帯の中の一つです。彼女は同区貧困解消指導委員会の支援を得て、小さな喫茶店を開いて、毎月、4百万ドンの収益を得ています。ブディヌーさんは次のように語りました
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「以前、私は果物を売っていますが生活はとても大変でした。第5区貧困解消委員会のおかげで、喫茶店を開き、家を変えました。本当に嬉しいです」
これまでに、ホーチミン市の第5区の多くの貧しい世帯は貧困解消委員会の支援を得ており、生活を著しく改善しました。貧困解消委員会は市内の企業と連携して、貧しい市民に対する仕事を斡旋しています。年初以来、貧困解消委員会の呼びかけに応えて、18社の企業は貧しい世帯に10億ドンを援助してきました。第5区に住むダンクァンミンさんは次のように語りました
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「私はバイクタクシーの運転手です。毎月、人民委員会からの補助金およそ50万ドンをもらっています。そのほか、各企業からの援助金は20万ドンです。我が家は無料の医療保険や自転車を、子供は奨学金およそ1百万ドンが支給されます」
現在、第5区の貧困世帯数は185戸で、年初と比べ20%減となりました。第5区傷病軍人社会事業課のバハンカイン課長は次のように語りました
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「第5区の指導部は様々な困難を乗り越えて、貧しい市民を効果的に支援してきました。特に貧しい高齢者や子供への支援プログラムがあります。」
こうした成果により、今年7月までに、ホーチミン市の中で、第5区は2014年―2015年期の飢餓貧困目標を達成した初めての地方となりました。今後は全国に展開されることでしょう。