(VOVWORLD) -トー・ラム党書記長・国家主席夫妻の招きに応え、ギニアビサウ共和国のウマロ・シソコ・エンバロ大統領夫妻は、9月5日~8日にかけてベトナムを公式訪問します。
ウマロ・シソコ・エンバロ大統領 |
これは、ベトナムとギニアビサウが51年前に外交関係を樹立して以来、ギニアビサウの大統領による初のベトナム訪問となります。
ギニアビサウは、西アフリカにある国家であり、面積3万6000平方km、人口200万人を擁しています。ベトナムとギニアビサウは1973年9月30日に外交関係を樹立しました。
二国間協力関係のハイライト
ベトナムとギニアビサウは従来からの友好関係を持っています。ギニアビサウは、去る7月に行われたナンシー・ライサ・カルドーソ国務官によるベトナム訪問にあたり、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長の国葬に代表団を派遣したアフリカの2カ国の一つとなっています。
グエン・ミン・ハン外務次官 |
ベトナム訪問中、ナンシー・ライサ・カルドーソ国務官は、ベトナムの外交官とそれぞれ会見、会談を行った際、「ギニアビサウ政府が自国の外交政策の中でベトナムとの協力を最優先事項と見なしており、今後も、すべての分野においてこの協力を適切かつ効果的に拡大する用意があると確認しました。これらの席で、双方は、各級代表団の相互訪問を頻繁に行うことや、国際的な場における相互支持、社会経済開発と政策策定に関する知見共有を強化することで一致しました。また、双方は、経済協力に突破口を切り開く為に、両国の企業間の情報共有、協力チャンスを推進するとともに、カシューナッツなどの主力製品の取引を継続し、農産物、繊維製品を中心に、潜在力のある製品の取引を拡大し、農業、港湾、貿易などに関する協力文書を締結する方針です。農業分野での協力について、グエン・ミン・ハン外務次官はベトナムが農業協力プロジェクトの実施を通じてギニアビサウの農業開発を後押しする用意があると明らかにしました。
貿易取引は二国間協力関係のハイライトであるとされています。現在、ベトナムはギニアビサウにとって3番目の大きな輸出市場となっています。その一方で、ギニアビサウは、長年にわたり、ベトナムにとってアフリカにおける最大の生カシューナッツの5大供給国の1つです。2023年、両国の貿易取引総額は約1億7000万米ドルに達しています。これまでに、両国は幾つかの協力文書を締結してきました。たとえば、文化、経済、科学技術、貿易に関する協力協定、ベトナム商工省とギニアビサウ貿易産業省の貿易協力覚書などがあります。
ベトナムと中東・アフリカ諸国との関係 強化
トー・ラム党書記長・国家主席夫妻が、ギニアビサウのウマロ・シソコ・エンバロ大統領夫妻にベトナム公式訪問を招待したことは、ベトナムが第13回党大会の外交路線、2016年~2025年期のベトナムと中東・アフリカ諸国との関係発展草案を継続することが狙いです。ウマロ・シソコ・エンバロ大統領による今回のベトナム公式訪問は、多くの分野における協力関係を推進するための土台となると期待されています。また、ウマロ・シソコ・エンバロ大統領のベトナムでの諸活動は、政治、経済、農業、水産物、加工産業などの従来からの分野での協力の推進、新興分野での協力の拡大に貢献するとされています。