
グエン・タン・ズン首相の招きに応え、マレーシアのモハマド・ナジブ・ビン・トゥン・ハジ・アブドゥル・ラザク首相夫妻は3日から5日にかけてベトナムを公式訪問しています。この訪問はベトナムとマレーシアの全面的なパートナー関係の強化に寄与し、経済、貿易、投資を中心に新たな協力チャンスを開くと期待されています。
ベトナムとマレーシアはいずれも東南アジア地域に位置し、1973年3月に外交関係を樹立しました。1976年に、それぞれの首都に大使館を開設し、また、2004年には「21世紀における全面的なパートナー関係」に関する共同声明を発表しました。それ以来、両国の友好と全面的な協力関係は多くの分野で順調に発展しており、高級代表団による相互訪問が頻繁に行われています。その中に、2011年9月に行われたチュオン・タン・サン国家主席による国賓としてのマレーシア訪問、2013年6月、マレーシアで開催された世界サミットへの参加を機に行われたグエン・ティ・ゾアン国家副主席によるマレーシア訪問などがあります。
マレーシアはベトナムの貿易相手国の中で、第9位に、また、ASEAN諸国の中で第3位に立っています。これまで、ベトナムに対するマレーシアの投資プロジェクトは400件を超え、額にして100億ドル以上に上っています。また、両国の商取引額は2012年に79億ドルに達しましたが、2013年には90億ドルとなっています。他方、1991年から、ベトナムの石油ガス企業ペトロベトナム社とマレーシアのペトロナス社は協力関係を結んでいます。両社はベトナムで10件の石油ガス開発プロジェクトを展開し、一日にあたりおよそ7万2千バレルを開発しています。そのほか、サービス、加工、石油ガス探査試掘などの分野にも協力が進められ、複数の協力合意書や協定が締結されてきました。ベトナム・マレーシア友好協会のド・ヒュ・ハオ会長は次のように語りました。
(テープ)
「通商、産業分野での協力は日増しに発展しています。両国の商取引額は増加の一途を辿っており、また、ベトナムの石油ガス開発、観光、工業分野に対するマレーシアの投資も一段と増えています。さらに文化交流活動は活発に行われています。これは特別な友好関係であり、ASEAN加盟国同士の緊密な関係でもあります。」
2001年9月、両国は一般パスポート所持者を対象にビザ免除を実施して以来、ベトナムを訪れたマレーシア人観光客は急に増えています。2012年、ベトナムを訪れたマレーシア人観光客はのべ30万人になった一方、マレーシアを訪れたベトナム人観光客は20万人に達しました。また、労働分野での協力に関する政府級合意書が締結されたことで、ベトナム人労働者およそ8万人がマレーシアに派遣されるようになりました。国防・安全保障分野での協力も前向きな成果を収めています。
ベトナムとマレーシアはいずれも外交政策の中で地域の平和で安定した環境づくり、発展途上諸国との経済関係を進める立場を固めました。また、両国はアセアン諸国との関係の強化を重視しています。在ベトナムマレーシア大使館のダト・アジミル・ザビディ大使は次のように述べました。
(テープ)
「ASEAN内の協力は緊密です。この協力は適切な利益をもたらしています。また、地域各国とも協力関係を拡大させており、国際社会への参入を進めています。2015年までに、繁栄した団結のASEAN共同体作りを目的にしています。」
ベトナムとマレーシアとの良好な関係を基礎に行われているマレーシアの首相のベトナム公式訪問は二国間関係の深化を目指す諸措置をはじめ、経済、貿易、投資、労働を中心とする協力方向、また、地域と国際問題について協議する機会となります。