(VOVWORLD) - ベトナムは経済成長を進める一方で、社会の公平性を保ち、国民の生活を守る政策を一貫して進めてきました。2021年から2025年にかけて実施された共産党第13回大会の決議は大きな成果を上げ、今後の持続可能な発展の基盤となっています。
この5年間、社会保障の確保と貧困削減のための取り組みが全国で進められました。生計支援、雇用創出、職業訓練、医療保険の拡充など、国民を中心とした包括的な政策が展開されたのです。
パンデミック下でも国民を支援
ダオ・ホン・ラン保健大臣 |
世界経済の変動や自然災害、そして新型コロナウイルスの影響という厳しい状況の中でも、ベトナムの社会保障政策は国民の生活を支える柱となりました。
ダオ・ホン・ラン保健大臣は次のように語ります。
(テープ)
「新型コロナのパンデミックの最中、政府は前例のない4つの支援策を実施しました。総額12兆ドン、日本円でおよそ6857億円の資金と20万トンの米を投入し、数千万人の国民と企業を支援したのです。雇用対策や社会保障策も併せて実施し、国民が最も厳しい時期を乗り越える助けとなりました」
こうした支援が適切に実施された結果、貧困世帯の割合は2021年の4.4%から2025年には1.3%へと大幅に減少しました。
インフラ整備で生活環境が向上
貧困削減プログラムでは、インフラ整備にも力を入れました。交通網、灌漑施設、学校、病院、上水道など数千の施設が建設・改修され、多くの困難地域が新農村基準を達成しました。
フン・ドゥック・ティエン農業環境副大臣は成果を次のように説明します。
(テープ)
フン・ドゥック・ティエン農業環境副大臣 |
「農村地域の平均収入は2020年と比べて1.4倍に増加しました。少数民族や山岳地域でも収入が増え、生活が大きく改善されています。村の92%が医療基準を、95%が教育基準を達成し、安全な水を利用できる住民の割合は99%に達しました」
特に注目されるのが、仮設住宅や老朽化住宅の解消プログラムです。自然災害や気候変動が深刻化する中、国民の住まいを確保することが重要な課題となっており、全国規模で積極的に進められています。
今後5年間の方針
政府は今後5年間についても、社会保障を重点課題に掲げています。サービスの範囲や質をさらに高め、より持続可能な制度を目指します。
フン・ドゥック・ティエン農業環境副大臣は次のように述べています。
(テープ)
「職業訓練や融資支援、販路確保の連携を通じて、市場と結び付いた生計開発を進めます。脆弱な立場にある人々への支援を強化し、すべての国民が最低限の社会保障を受けられるようにします。同時に、深刻化する気候変動への対応力も高めていきます」
ベトナムの政策は一時的な支援にとどまりません。持続可能な生計づくり、雇用・教育・医療・住宅へのアクセス拡大に重点を置き、国民が自ら生活を向上させる力を育てることを目指しています。
これは「誰一人取り残さない」という国の強い決意を示すものです。ベトナムは、すべての国民の生活を守りながら、今後も急速で持続可能な発展を進めていく考えです。