今回の訪問は、ベトナムと従来からの友好国との関係における歴史的継続性を明確にするものであり、二国間関係における「より持続可能、より効果的、より実質的、そしてより互恵的」な二国関係を目指すことです。
未来志向のベトナムとロシアとの関係
トー・ラム書記長にとって、ベトナム共産党の最高指導者としての初のロシア公式訪問は、両国が外交関係樹立75周年を記念した直後、そしてホー・チ・ミン主席が初めてソ連を公式訪問してから70周年の記念時点に行われるものです。

在ロシアベトナム大使館のダン・ミン・コイ大使

在ロシアベトナム大使館のダン・ミン・コイ大使は次のように強調しています。

（テープ）
「今回の訪問は歴史的な時期に行われ、完全に象徴的であり、多くの重要な意義を持っています。最も重要な意義は、今回の訪問が歴史を受け継ぎ、両国間の現在の関係を確認し、新たな未来を目指すことにあります。訪問中に、両国の指導者は向こう5か年、10か年だけでなく、さらに長期的な両国関係の方向性について意見交換を行うはずです」
高い政治的信頼は、新たな状況においてベトナムとロシアがより広範な協力関係を築くための強固な基盤であるとされます。

在ベトナムロシア大使館のゲンナジー・ステパノヴィチ・ベズデトコ大使は次のように語っています。
（テープ）
「我々は地球規模での地政学的な変化を目の当たりにしています。そのような状況において最も重要なことは、古くて従来からの友人との関係を維持し、強化することです。その中には間違いなくロシアとベトナムが含まれます。我々は自信と楽観を持って未来を志向しています。ロシアは、包括的な戦略的パートナーシップの巨大だが未開発の潜在力を発展させるために、ベトナムと緊密に協力する用意があります」

両国の用意と決意は、二国間協力の主要な柱である安全保障、国防、石油・ガス分野における協力に加えて、特に科学技術分野での関係を促進するための新たな推進力となっています。ロシアは、原子力、量子技術、人工知能、先端科学技術、グリーンエネルギーなどの分野で世界をリードする国となっています。これは、現在のベトナムの国家発展の新たな段階において非常に必要とされています。

在ロシアベトナム大使館のダン・ミン・コイ大使は次のように述べています。
（テープ）
「ベトナムは原子力発電所建設プロジェクトを再始動しようとしています。原子力分野における協力も、ベトナムとロシアの関係における優先事項となっています。両国は単に1、2基の原子力発電所を建設するだけでなく、ロシアはベトナムが原子力技術産業全体を発展させるのを支援すると信じています。これは、ベトナムが国家発展の新たな時代に力強く進むための重要な技術分野です」
トー・ラム書記長が赤の広場で開催される対ナチス・ドイツ戦勝80周年記念の軍事パレードに列席し、ベトナム人民軍代表団が初めて軍事パレードに参加することは、第二次世界大戦で犠牲になったソ連人民の英雄たちを記憶し、感謝するとともに、かつてのベトナムとソ連、そして現在のベトナムとロシア連邦との極めて緊密な関係を確認するだけでなく、平和を愛し、世界の共通の課題に貢献する用意のあるベトナムのイメージを示すものとなります

ベトナムとベラルーシの関係に新たなビジョンを構築

ベラルーシにとって、今回のトー・ラム書記長の国賓としての訪問は、初の訪問であり、ベトナム共産党書記長によるベラルーシ訪問としては11年ぶりとなります。ベラルーシの最高指導者たちは、ベトナムを東南アジア地域における重要なパートナーとみなし、従来からの分野での協力を促進するとともに、潜在的な新たな分野への拡大を望んでいると繰り返し表明しています。両国は現在、科学技術、教育訓練、文化・スポーツ・観光、交通・運輸、地方レベルでの協力などの分野で効果的に協力しており、多くの肯定的な成果と広範な発展の余地があります。
そのような状況において、トー・ラム書記長のベラルーシ訪問は、新たな状況におけるすべての分野における包括的な協力のビジョンを構築し、促進することに貢献すると期待されます。
歴史によって証明され、ベトナム、ロシア、ベラルーシの各世代の指導者と国民によって培われた友好関係を基盤として、トー・ラム書記長のロシアへの公式訪問、対ナチス・ドイツ戦勝80周年記念式典への出席、そしてベラルーシへの国賓訪問は、旧ソ連諸国との従来からの友好関係を不断に強化し、互恵的な協力を促進するというベトナムの決意を明確にします。今回の訪問はまた、ベトナムが新たな時代に入り、設定された発展目標を実現するための新たな推進力を生み出すことに貢献するでしょう。