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第14回党大会を控え、デジタルトランスフォーメーションとグリーントランスフォーメーションは、国家発展戦略を貫く目標とされており、その中で、グリーンで持続可能な海洋経済の発展は、長期的視野に立った戦略的選択と位置づけられています。
3000キロを超える海岸線と広大な排他的経済水域、数千の島々を有するベトナムにとって、海は生存空間であると同時に、国家防衛の戦略空間であり、社会経済発展の重要な原動力でもあります。

海の潜在力生かし、新たな成長の原動力を創出 
資源の単純な採掘モデルに代わり、ベトナムは、環境に配慮した海上輸送、持続可能な観光、高度技術を活用した水産養殖、洋上再生可能エネルギーなど、高い付加価値型のグリーン海洋経済分野を優先的に発展させています。
グリーン海洋経済の発展は、沿岸部や島しょ地域の住民の生計確保と生活水準の向上とも密接に結びついています。
12日と13日にクアンニン省で開かれた「2025年 ベトナム海洋経済の持続可能発展フォーラム」で、UNDP＝国連開発計画循環型経済・海洋プログラムのホアン・タイン・ビン氏は、次のように述べました。
（テープ）
「海洋養殖の産業クラスターを形成することで、住民は工業団地に参加するような形で生産活動に関わることができます。安定したインフラを整え、投入と産出の両面を確保できる点で、極めて重要な方向性です」
海洋経済の発展と並行して、ベトナムは海洋環境と生態系の保護を特に重視しています。持続可能な漁業管理を強化し、IUU＝違法・無報告・無規制漁業への対策を徹底するとともに、マングローブ林やサンゴ礁の回復、海洋プラスチックごみの削減を進め、沿岸地域を守る「グリーンの防波堤」を築いています。また、環境配慮型の海上輸送、いわゆるグリーン物流も不可欠な流れとなっています。
ベトナム物流サービス企業協会のダオ・チョン・コア常任副会長は、次のように指摘しました。
（テープ）
「グリーン化と迅速な適応は、地政学的に不安定な世界情勢の中で、あらゆるサプライチェーンに不可欠です。グリーン物流への移行は、ベトナムの海洋物流分野における脱炭素化に貢献します」
成長・安全保障・環境と国際的地位の調和
制度面では、ベトナムはグリーン成長と循環型経済に関する国家戦略を推進し、「2030年までの海洋経済の持続可能発展戦略、2045年ビジョン」を着実に実行しています。特に、600ギガワットを超える潜在力を持つ洋上風力発電は、エネルギー構造の転換を後押ししています。今年9月、フランスで開催された国連海洋会議で、ファム・ミン・チン首相は次のように強調しました。
（テープ）
「海洋国家として、ベトナムは海洋保護に向けた世界的な努力に寄り添う信頼できるパートナーです。グリーンで持続可能な海洋発展に関する協力を主導し、公平で持続可能なブルーファイナンスの取り組みに貢献していきます」
グリーンで持続可能な海洋経済の発展は、海から豊かさを生み出すと同時に、国家の重要な生存空間を守るための戦略的選択であり、世界の持続可能な発展目標の達成にも貢献するものです。