当時、およそ２千万人のベトナム国民が立ち上がり、政権奪取しました。8月革命の勝利は国民の大団結の力を示していると言えます。この教訓は後に行われたフランス植民地主義者との戦いとアメリカ帝国主義者との戦いにおいても引き続き活用されてきました。

1945年の8月革命から73年が経ちましたが、トェンクアン省ソンズオン県タンチャオ村タンラップ集落に住むホアン・ゴク( Hoang Ngoc) さんは当時のことについて、「その時、私は１０歳だった。国民大会に参加した代表たちは私の家や周辺の家に泊まった。

村人は、革命臨時政府の誕生を祝った。」と話し、次のように語りました。

（テープ）

「我々は少数民族テイ族で、フランス植民地主義者の支配下に置かれた時代に住み、生活はとても苦しかった。共産党の幹部とホーチミン主席の話を聞いた後、革命活動に参加しました。我々は革命を支援するため、全力を尽くしました」

共産党への深い信念を持つタンチャオ村の村人はホーチミン主席をはじめ、革命活動を熱心に支援してきました。タンチャオ村からホーチミン主席は全国の総蜂起を指導しました。これは８月革命の勝利に大きく貢献したのです。ホーチミン国家政治学院のマック・クアン・タン( Mach Quang Thang) 博士は次のように語りました。

（テープ)

「私たちは8月革命を行うため、周到な準備をしました。その準備は1930年の共産党の創設から始まり、1945年まで実施されました。革命のチャンスを掴むため、革命路線や戦略を作成し、革命運動を繰り広げて、国内の力と国外の力を結合させました。それは創意と工夫を凝らした準備です」

タンチャウ村から総蜂起の命令が下され、全国民の応援を受けました。1945年8月19日、ベトナム国民十万人がハノイにあるオペラハウスの前の広場に集まって、ハノイにおける蜂起を行いました。その後、この広場は「8月革命広場｣と名づけられました。

8月革命の偉大な勝利は民族大団結を始め、多くの貴重な教訓を残しました。ベトナム共産党機関誌「タップ・チー・コン・サン」( Tap chi cong san ) のニーレ副編集長は「8月革命は前例のない幅広い革命運動を作り出し、民族、宗教、階級の出身を問わず、大勢の人々が参加した」と明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「北部、中部、南部など全国の人々は蜂起を行い、政権を獲得しました。人民の力は無敵の力と言えます。世界文化人として認定されたグェン・チャイ氏は600年前に、「人民の力は船を転覆させる水の如くである」と言いました。そして、生前、ホーチミン主席は「空の中に、人民のように尊いものはない。宇宙の中で、人民の力ほどのような強いものはない」と言いました。1945年の8月革命は人民の人民による人民のための革命であるから、この革命の成功の源です」

8月革命の勝利は民族大団結の重要な意義を示していると言えるでしょう。