(VOVWORLD) -11月24日は全国文化会議が開催されてからちょうど1年目となります。この1年間、関連機関や、地方は文化開発に注力しており、文化開発を経済成長と社会経済開発の土台、および重要な原動力と見なしています。
第15期国会第4回会議で報告を行ったファム・ミン・チン首相は、「この間、文化開発が特に注力されている。その中で、全国文化会議で発出されたグエン・フー・チョン党書記長の発表は集中的に研究、貫徹され、積極的に展開されてきた」と明らかにしました。
文化開発が注目
チン首相は、「文化の役割への理解は日々深まっている。伝統文化と文化遺産が継承、保存、その価値が高まっている。物質文化は日々多様化し豊かになっている。愛国競争運動や、全国民が団結して文化的生活を構築するという運動における多くの手本が顕彰、拡張されている。文化、スポーツ施設は地方、人口密集地、工業団地、都市部などに設置されている」と強調しました。
チン首相(VGP/Nhật Bắc撮影) |
2023年の社会経済開発計画について、チン首相は次のように明らかにしました。
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「文化開発に注力しながら、経済と文化、社会の発展を調和させ、社会保障、国民の物心両面の生活向上を確保します。ベトナムの文化、ベトナムの人の価値を絶えず高め、経済、政治、社会の発展と同様に文化の発展を図っていく方針です。有形・無形文化遺産の保存、修復、価値の発揮にさらに配慮します。文化施設の建設、改修を優先的に行います。健全な文化環境、文化的生活、文化的公務、特に公務倫理の構築に集中していきます」
文化を社会経済開発の原動力に発展させる
2016年9月8日、ベトナム政府は「2030年を見据えた2020年までのベトナム文化産業開発戦略」を批准しました。この戦略は、文化産業開発に向けた具体的な目標、任務を打ち出しました。これに基づき、2020年までに、文化産業の収益は、GDP=国内総生産の約3%を占め、雇用創出に貢献する方針でした。しかし、すでに2018年の段階で、文化産業の収益は75億ドルに達し、GDPの3.61%を占め、300万人の雇用を創出することに成功しました。こうした結果は、文化が社会経済開発事業の目標でありながら、原動力でもあることを示しています。
国会の青少年児童文化教育委員会のブイ・ホアイ・ソン委員は次のように語っています。
(テープ)
「文化的価値、文化的資産を経済の潜在力、メリットに転換させる必要があります。その目的で、我々は、文化産業開発戦略を展開しています。つまり、文化的な製品により経済的利益を期待しています。それによって、我々は、ソフト・パワー、国の総合力を有するようになり、今日のような競争の激しい世界で私たちが優位に立つことができます」
一方、中央宣伝教育委員会のレ・ハイ・ビン副委員長はVOV=ベトナムの声放送局の取材に対し、「文化開発は、およそ1億人のベトナム人のパワーを活用することである」と明らかにしました。というのは、第13回党大会決議は、大きな戦略目標を打ち出し、その中で、民族の力強いの活用が極めて重要であると明示しているからです。