米国大統領のサウジ訪問を巡る問題


3月28日、アメリカのオバマ大統領はサウジアラビアを訪問し、アブドラ国王と会談します。両国間に一定の緊張をもたらしている中東の安全保障問題について広範囲に話し合う模様です。オバマ大統領がサウジアラビアを訪問するのは2009年6月以来となります。

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アブドラ国王とオバマ大統領(写真:Baophuyen)

ホワイトハウスの声明によりますと、サウジアラビア訪問は、オランダ、ベルギー、イタリア歴訪後に行われます。「湾岸および地域の安全保障、中東和平、暴力的な過激派への対策、その他、繁栄と安全保障に関連した問題」について協議する見通しだということです。


米・サウジ関係の懸案

アメリカとサウジアラビアは70年間にわたり、軍事およびエネルギー面で緊密な関係にありました。しかし、サウジアラビアは対イラン関係の改善を図るアメリカの動きを懸念しています。シリア内戦への対応でも軍事攻撃を見送ったに不信感を募らせています。昨年10月、サウジアラビアは国際社会がシリアの内戦終結を実現できないことへの不満から、国連安全保障理事会の非常任理事国就任を拒否しました。

さらに、情報機関のトップがサウジアラビアは対アメリカ関係の「大きな転換」を検討していると発言しました。昨年11月に、アブドラ国王はアメリカのケリー国務長官と会談し、アメリカがシリア問題への介入に消極的な態度を示していることや、イランとの関係改善に向かっていることについて協議しましたが、その場で、具体的な結果が出ませんでした。

特に、アメリカ・サウジアラビア関係は、オバマ政権が2011年3月、バーレーン王室に民主化へ向けた改革を要求したことにサウジ王室が反発し、緊張が高まりました。


訪問の目的

訪問期間中、オバマ大統領はアメリカ側の立場を説明し、ぎくしゃくした両国関係の修復を図るとみられます。オバマ氏はサウジアラビアのアブドラ国王と会談し、両国間に一定の緊張をもたらしている中東の安全保障問題について広範囲に話し合う予定です。また、アメリカがサウジアラビアと敵対するイランとの関係改善を進めていることや、アメリカ側がシリア反体制派への軍事支援に消極的なことなどについても説明し、サウジアラビアの対米不信を解消することを図ります。

こうした中、アナリストらは「アメリカにしてみれば、自国の価値観である民主主義が広く世界を席巻してくれることを望んでいるわけで、アラブの春には多いに期待するところがあった」と分析した上で、「今回のオバマ大統領のサウジアラビア訪問はサウジアラビアだけでなく、アラブ世界全体との関係改善のためのチャンスとして徹底的に利用される」との見方を示しています。

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