経済回復発展の決意を固めるベトナム

(VOVWORLD) -国会で読み上げられた政府の報告によりますと、今年全体のGDP=国内総生産の伸び率はおよそ8%に達し、6%ないし6.5%の目標値を上回る見込みたとしています。

20日午前、ハノイで、開幕した第15期国会第4回会議で、ファム・ミン・チン首相は2022年の社会経済開発計画の実施状況、2023年の計画案に関する報告書を読み上げました。その中で、困難な状況においてもベトナムは目覚ましい成果を収めたと明らかにするとともに、2023年には、ベトナムは経済社会の回復、発展と独立・自主の経済の構築を推進しながら、国際社会への統合を促進することを強調しました。

バランスの取れた経済回復

国会で読み上げられた政府の報告によりますと、今年全体のGDP=国内総生産の伸び率はおよそ8%に達し、6%ないし6.5%の目標値を上回る見込みたとしています。これは2021年~2025年期のGDP成長目標の達成に重要な土台を作り出すと明らかにしました。

チン首相は次のように語りました。

(テープ)

「国内外の情勢が複雑に推移していますが、マクロ経済の安定の確保、インフレの抑制と経済が順調に回復しており、バランスが確保されています。また、社会経済回復発展プログラム、国家目標プログラムが効果的に展開されています。公的債務、政府債務、対外債務がきちんと管理されています。多くの国際組織はベトナム経済の展望を楽観視しています」

国会で読み上げた国会経済委員会の報告は「農林水産分野、工業・建設業、サービス業の3つの分野で経済回復が見られる。また、ほとんどの地方で成長が見られる」と強調しました。

アメリカの格付け会社ムーディーズは9月6日、ベトナム政府が発行する国債の信用格付けを「Ba3」から「Ba2」に引き上げました。格付け引き上げの理由としてムーディーズはベトナムの経済成長力や財政基盤の健全化などを評価しました。2022年1月~8月に30か国以上の格付けが引き下げられた中、ベトナムはアジア太平洋地域で唯一引き上げられた国だということです。世界経済が多くの困難に直面している背景の中で、これは喜ばしい成果と言えます。

タイムリーな対応、発展に土台を作る

2023年に入っても、世界情勢は引き続き複雑に推移する見通しです。ベトナムを始め、多くの国がマクロ経済の安定化と経済成長において多くの試練に直面することが予想されます。これを前に、ベトナム政府は社会経済の回復発展、リスクへの対応の決意を固めています。

チン首相は次のように語りました。

(テープ)

「マクロ経済を柔軟、かつ効果的に指導し、万一の場合に対応するためあらゆるシナリオを用意します。優先分野を始め、企業と国民が融資を受けられるように便宜を図ります。公共投資の実施、社会経済回復発展プログラム、国家目標プログラム実施を強化します。」

ベトナムの経済回復を推進するため、ベトナム政府は国の社会経済開発に重要な意義を持ついくつかの交通インフラ整備の実施を加速させます。ベトナムが年初からの9か月間に達成した成果は世界の多くの金融機関とマスメディアにより確認されました。

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