(VOVWORLD) - ASEAN=東南アジア諸国連合は、政界経済情勢から多くの影響を受け、様々な試練に直面しています。しかし、これらの影響と試練を受けながらも、ASEANは多くの重要な成果を収めています。これは、ハノイで開催されていたWEF ASEAN2018=ASEAN世界経済フォーラム2018の参加者の評価です。
ASEANは、経済成長の面で模範となっています。第4次産業革命が拡大され、全世界に影響を与えている中、ベトナムを含めASEAN諸国はそれに適応するため、様々な活動を展開しています。
デジタル時代のための準備
人口6億4000万人のASEANは経済規模で、アジアの3位に立っており、加盟諸国は揃って迅速な発展を遂げています。また、インターネットや、デジタル技術も急速に発展し、インターネットとスマートフォン利用者数の急増に繋がっています。こうした中、第4次産業革命はASEAN諸国に多大なメリットをもたらすとされています。これに関し、シンガポールのリー・シェンロン首相は次のように語りました。
(テープ)
「世界経済は技術面で、大きく変化しており、その上、世界を結びつける多くの技術が誕生してきました。人々は、取引や、生産性の向上、市場開発などのために技術を活用しています。こうした中、ASEANは有利な条件に恵まれています。」
これまで、ASEANは技術活用を目指し、国家と地域レベルの準備作業を進めています。地域レベルに関し、、2020年までのASEAN IT情報技術マスタープランや、2017~2025年期におけるASEAN電子取引行動計画、2016~2025年期における科学・技術・イノベーション行動計画、ASEAN結合計画2025などがあります。
国家レベルに関し、加盟諸国は、第4次産業革命の準備のために、電子政府づくりや、ASEANワンストップ制度、スマートシティネットワーク作り、携帯電話料金一本化など様々な活動を行っています。
第4次産業革命におけるベトナム
エコノミストらによりますと、1996~2016年期に年平均成長率が5%に達するベトナムは経済成長速度が最も高い11カ国の1つとなっています。そして、ベトナムは第4次産業革命がもたらすチャンスを掴むならば、さらに成功するとしています。アメリカに本社を置くコンサルティング会社「マッキンゼー・アンド・カンパニー」の専門家は次のように語りました。
(テープ) ANU
「この15年間、ベトナムは、生産性と競争力の向上を目指し技術を刷新する小数の国の中の1つとなっています。熟練した労働力を基礎に、ベトナムは第4次産業革命を活用し、多くの変化を作り出す見通しです。」
こうした中、ベトナムがWEF ASEAN2018を主催することはベトナムを含めASEANへの世界の注目を集めています。ハノイ中小企業協会のマック・クオク・アイン会長は次のように語りました。
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「今回のフォーラムは、デジタル革命だけでなく、ASEAN内の協力強化にも役立つと思います。また、電子政府づくりや、デジタル化ASEAN共同体構築、投資誘致、スタートアップの促進などにも貢献します。」
現在、ASEANは第4次産業革命に合致する政策制定を進めています。その中で、企業へのエンパワーメントの強化は重要な方向と見られています。特に、ASEANは総合的力を作り出すために、団結を強化していく方針です。