インドとパキスタン、停戦合意も違反をめぐり応酬続く
(VOVWORLD) - インドとパキスタンは11日、停戦合意に違反したとして、互いに非難の応酬を続けました。両国は前日、停戦で合意しており、アメリカのトランプ大統領も「全面戦争がぎりぎりで回避された」と発表していました。
インドのビクラム・ミスリ外務次官(中央)(写真:ANI) |
インド側は、パキスタンによる「度重なる停戦違反」があったとして、報復措置を講じたことを明らかにしました。一方のパキスタンも、「停戦を引き続き順守する」としたうえで、「インドによる違反に対しては、責任と自制心をもって対応している」と主張しています。
AFP通信の現地記者によりますと、インドが実効支配するカシミール地方のスリナガルでは、大きな爆発音が確認されました。また、パキスタン側の実効支配地の高官は、係争地を挟んで「断続的な銃撃戦が続いている」と話したということです。
アメリカのトランプ大統領は前日、自身のSNSで「アメリカが仲介した夜を徹しての協議の後、インドとパキスタンが完全かつ即時の停戦で合意したことを発表できてうれしい。両国が常識と優れた知性を発揮したことに祝意を表する」と投稿しました。両国もそれぞれ、停戦合意を発表しています。
インドのビクラム・ミスリ外務次官は、「陸空海におけるすべての発砲と軍事行動を停止する」と述べました。ただその後、インド政府はパキスタン側が「繰り返し違反をした」と指摘し、「インド軍は適切かつ適切な対応をしている」と説明しています。
一方、パキスタン外務省は声明で「停戦の忠実な実施に引き続きコミットしている」としながら、「一部地域でインドが犯している違反にもかかわらず、わが軍は責任と自制心を持って状況に対処している」と強調しました。
また、インド北部カシミール地方のパハルガム近郊では、4月に武装集団が観光客に銃を乱射し、多数の死者が出ました。インド政府は、この事件にパキスタン側の関与があると主張しており、両国関係は一層緊張しています。(AFP通信)