クーデターが発生したギニアビサウ エンタ将軍を暫定大統領に任命
(VOVWORLD) - 国営テレビは27日、軍服姿のエンタ氏による任命式典を放送しました。エンタ氏は、クーデターについて「麻薬密売人」が「民主主義を掌握する」陰謀を阻止するために必要だったと主張し、民政移行の期間は1年になると述べました。
西アフリカのギニアビサウ軍は27日、オルタ・エンタ将軍を暫定大統領に任命したと発表しました。同国では23日に大統領選が実施され、27日に結果発表が予定されていましたが、それに先立ち軍がクーデターを起こし、エンバロ大統領を追放しました。隣国セネガル外務省は26日夜、エンバロ氏が特別機で同国に到着したと明らかにしています。
国営テレビは27日、軍服姿のエンタ氏による任命式典を放送しました。エンタ氏は、クーデターについて「麻薬密売人」が「民主主義を掌握する」陰謀を阻止するために必要だったと主張し、民政移行の期間は1年になると述べました。
「秩序回復のための最高軍事司令部」と名乗る軍司令部は26日のテレビ声明で、エンバロ氏から権力を剥奪した理由について、政治家と麻薬組織が関与した不安定化の企てに対応するためだったと説明しています。
西・中央アフリカでのクーデターとしては、この5年間で9回目となります。ギニアビサウは長年にわたり軍が政治に介入してきた歴史があり、麻薬密売の中継地ともされてきました。今回のクーデター発生は、同国で不安定な状況が続いていることを改めて浮き彫りにしています。(ロイター)