ゼレンスキー大統領 “ミサイル使用制限撤廃を” 支援強化訴え
(VOVWORLD) - ゼレンスキー大統領は「国民と国を救いたい」と述べた上で「ロシアが越えてはならない一線を引こうとしてもうまくいかない」と強調しました。
2024年9月6日、ドイツのラムシュタイン空軍基地で開催されたウクライナ防衛連絡グループ(UDCG)会議におけるアメリカのロイド・オースティン国防長官(左)とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領(写真:Getty Images) |
ウクライナのゼレンスキー大統領は、6日、ドイツで開かれた会議で演説し、欧米側が軍事支援を強化してもロシアを刺激することにはならないと強調して射程の長いミサイルをロシア領にも使えるよう、制限の撤廃など支援の継続、強化を訴えました。
ウクライナでは東部ドニプロペトロウシク州のパウロフラードで6日、ロシア軍の攻撃があり、非常事態省などによりますと、集合住宅で火災が発生するなど1人が死亡し、子ども3人を含む55人がけがをしたということです。
ウクライナ空軍によりますとウクライナとの国境沿いのロシア領内から短距離弾道ミサイル5発が発射されたとしています。
ロシア軍による市街地へのミサイル攻撃などが続く中、ゼレンスキー大統領は6日、ウクライナへの軍事支援について欧米各国が話し合うためドイツ西部にあるアメリカ軍の基地で開いた会議で演説しました。
ゼレンスキー大統領は「国民と国を救いたい」と述べた上で「ロシアが越えてはならない一線を引こうとしてもうまくいかない」と述べ、欧米側が軍事支援を強化してもロシアを刺激して緊張が高まることにはならないと強調し、支援の継続、強化を訴えました。
具体的には射程の長いミサイルをロシア領にも使えるよう制限を撤廃することや約束した数の防空システムやF16戦闘機を供与することを改めて求めました。(NHK)