チン首相、G20と南アフリカでの二国間活動を終え帰国
(VOVWORLD) - 23日夜、ファム・ミン・チン首相夫妻とベトナム高級代表団は南アフリカを出発し、G20首脳会議2025および一連の二国間活動を締めくくりました。これに先立ち、チン首相はG20の場を活用し、各国首脳と相次いで会見しました。
ファム・ミン・チン首相夫妻(写真:VOV) |
フランスのマクロン大統領との会見で、チン首相は、フランスとの関係発展はベトナムにとって「客観的な要請であり、極めて重要な選択である」と強調しました。また、両国の代表団交流の継続を提案し、近い将来、フランス首相をベトナムに迎えたい意向を示しました。また、EVFTA=ベトナム・EU自由貿易協定の着実な実施、EVIPA=ベトナム・EU投資保護協定の早期批准、そしてEC=欧州委員会によるベトナム産水産物への「IUUイエローカード」の早期解除に向け、フランスが支持・働きかけを強めるよう求めました。
ドイツのメルツ首相との会見で、チン首相は、ドイツを重要な戦略的パートナーと位置づけ、EUにおけるドイツの主導的役割を高く評価しました。ベトナムは、アジア太平洋地域におけるドイツの積極的な関与を歓迎・支持し、地域の平和・安定と持続可能な発展への貢献を期待すると述べました。両首脳は、現在の国際と地域情勢の下、連帯と友好協力の重要性を改めて確認しました。
エジプトのマドブーリー首相との会見で、チン首相は、農業協力の強化、現地生産・輸出の連携、そしてベトナム産コメ・繊維製品・ドラゴンフルーツの市場開放手続きの早期完了を要請しました。両首脳は、去る8月、行われたベトナムのルオン・クオン国家主席の国賓訪問で両国関係を包括的パートナーシップに格上げしたことを歓迎し、その実施に向けた行動計画の早期策定で一致しました。
さらに、ノルウェーのストーレ首相との会見で、チン首相は、グリーン転換、循環型経済、気候変動への適応での連携を深めるため、グリーン戦略パートナーシップの構築に関する意向書の早期署名に向け、協力を加速するよう希望を表明しました。また、ノルウェー企業・投資基金のベトナムへの投資拡大を促すよう要請し、両国は今後、関係の格上げを目指して、ハイレベル交流を強化し、EFTA=欧州自由貿易連合・ベトナム自由貿易協定の早期交渉・署名を後押しすることで合意しました。