チュニジア大統領選の決選投票、無所属の憲法学者サイード氏圧勝

(VOVWORLD) -チュニジアで13日、大統領選挙の決選投票が行われ、出口調査によると保守派の憲法学者カイス・サイード氏(61)が圧勝する見通しとなりました。

対立候補のメディア界の大物、ナビル・カルウィ氏は敗北を喫しました。

今回の選挙は、革命後のチュニジアで変化しつつある政治情勢を背景に、7月のベジ・カイドセブシ大統領の死去を受けて実施されました。出口調査による得票率は無所属のサイード氏がEmrholdの調査で約72.5%、Sigmaの調査で76.9%となり、40%程度のカルウィ氏に大差をつけました。正式な結果は14日に発表される予定です。

首都チュニス中心部にあるサイード氏の選対本部では、勝利の知らせに歓声が湧き上がりました。本部前では花火が打ち上げられ、集まった群衆は「カイス・サイード、国民の声」「チュニジア万歳」と唱和しました。大勢の人が首都の通りに出て車のクラクションを鳴らし、国家を歌いました。

決選投票を争った両氏は共に政界では新人だ。サイード氏は「ロボコップ(Robocop)」、カルウィ氏にはイタリアのシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)元首相にちなみ「チュニジアのベルルスコーニ」とニックネームが付けられた。

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