パレスチナ議長と会談 イスラエル国防相、自宅に招く

(VOVWORLD) - イスラエルのガンツ国防相は28日夜、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談しました。イスラエルのメディアによりますと、ガンツ氏がイスラエル中部ロシュハアインの自宅にアッバス氏を招待しました。

ガンツ氏はツイッターで会談が行われたことを確認し、「経済や市民生活に関する措置」について協議したと表明しました。「治安協力の深化や、テロ、暴力の阻止が重要だ」と強調しました。イスラエルの占領下にあるヨルダン川西岸で繰り返されるユダヤ人入植者とパレスチナ住民の衝突についても、意見交換が行われたもようです。

両者による会談は、ガンツ氏が西岸のパレスチナ自治区ラマラを訪れた8月下旬以来です。アッバス氏がイスラエル側を訪問したのは、エルサレムでペレス元大統領の葬儀に参列した2016年以来とみられます。

イスラエルでは極右政党を率いるベネット首相が、パレスチナとの2国家共存を前提とする和平に反対の立場を取ります。和平交渉再開の見通しが立たない中、占領地での個別の問題に対処するため、政権内「ハト派」のガンツ氏がパレスチナ指導部との信頼醸成を進めています。(時事通信)

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