(VOVWORLD) - 7日、ハノイで、ベトナムを公式訪問中のキルギスのアディルベク・カシマリエフ首相は、ベトナムの企業関係者との集いを行い、両国間の貿易・投資協力の強化について意見を交わしました。
キルギスのアディルベク・カシマリエフ首相(左)とグエン・ホン・ディエン商工大臣(写真:Trần Việt/TTXVN) |
カシマリエフ首相は、ベトナムとキルギスは農業、水力発電、再生可能エネルギー、観光、情報技術、デジタル経済など、多くの分野で協力の可能性を持っていると指摘しました。
また、現在キルギスでは、関税優遇措置、輸出手続きの簡素化、行政手続きの効率化など、外国投資家にとって魅力的なビジネス環境の整備を進めており、ベトナム企業を含む海外企業に対して幅広い投資機会を提供していると述べました。
その上で、今回の集いを機に、両国間の経済・投資協力が発展し、経済協力の模範となることへの希望を表明しました。
さらに、キルギス政府は、ベトナム企業が安心して進出できるよう、最大限の支援を行う考えを示しました。
集いの様子(写真:Trần Việt/TTXVN) |
一方、ベトナムのグエン・ホン・ディエン商工大臣は、これまでの両国間の経済協力の成果が、それぞれの国の潜在力や強みを十分に活かしきれていないと指摘した上で、今後は特に貿易、産業、エネルギー転換といった分野でより効果的な協力を進め、経済の持続可能な発展と強靭性の向上を図るべきだと述べました。
また、両国は鉱業や鉱物加工などの基幹産業に加え、半導体チップ、ビッグデータ、人工知能、モノのインターネット、クラウドコンピューティングといったハイテク分野でも経験を共有し、協力を拡大する必要があると強調しました。
さらに、ASEAN=東南アジア諸国連合とユーラシア経済連合との経済枠組みを活用することで、二国間および多国間の経済・貿易協力を促進し、双方に大きな利益をもたらすことができると述べました。
同日午後、カシマリエフ首相は、ベトナム公式訪問を終え、ハノイを発ちました。