(VOVWORLD) - 6日午前、ハノイでファム・ミン・チン首相は、ベトナムを訪問中のキルギス共和国のアディルベク・カシマリエフ首相の歓迎式を主宰しました。式典では両国の国旗のもとで国歌が演奏されました。
会談の様子 |
その後の会談で、チン首相は、首脳レベルの交流をはじめ、政府、各省庁、地方間の対話を継続することの重要性を強調しました。また、ベトナムはキルギスとASEAN=東南アジア諸国連合との関係の強化の橋渡し役を務める用意があるとし、キルギスに対し、ベトナムと中央アジア地域の連携の強化に取り組むよう希望を表明しました。さらに、ベトナム東部海域(南シナ海)問題に関し、ベトナムとASEANの立場への支持をキルギス側に求めました。
これに対し、カシマリエフ首相は、キルギスにとってベトナムが外交上の優先国であると強調し、両国が強みを持つ分野で二国間協力を発展させていきたいとの意向を表明しました。
チン首相とカシマリエフ首相は、両国の関連省庁に対し、「二重課税の回避」「投資の奨励・保護」「経済協力」などに関する協定の早期締結に向けた交渉を進めるよう指示しました。また、両国の潜在的な輸出品目として、木材・木工製品、電子製品、繊維製品、水産物、果物、カシューナッツ、茶などを交換することで合意しました。
さらに、農業、国防・安全保障、教育・人材育成、文化・観光、地方間協力、交通インフラ整備などの分野で協力を拡大する方針を確認しました。特に、航空・鉄道分野での連携を強化し、新たな協力の枠組みを築くことで、両国民の相互理解を深め、包括的な関係発展の促進を目指すとしています。
会談後、両首脳は共同声明に署名し、二国間協力に関する複数の文書の調印式に立ち会いました。これには、「教育分野での協力に関する協定」、「ベトナム司法省とキルギス司法省の法務協力に関する覚書」、「ベトナム建設省・民間航空局とキルギス民間航空局の協力に関する覚書」などが含まれています。