9日午前、ハノイでの公式歓迎式典に続いて、両国首脳による個別会見と首脳会談が行われました。

個別会見では、トー・ラム書記長・国家主席がモザンビークの近年の発展を称賛し、「モザンビーク解放戦線（FRELIMO）」の指導の下で達成された政治的安定や経済社会発展などの成果を高く評価しました。両者は、両党間の伝統的関係を強化し、これを二国間関係発展の基礎とすることで合意しました。

首脳会談では、今回の訪問が両国の長年にわたる友好関係をさらに深める契機になるとの期待が示されました。ニュシ大統領は、ベトナムの目覚ましい発展と国際的地位の向上に感銘を受けたと述べ、特に農業分野でのベトナムの成功を称え、モザンビークへの農業開発支援を要請しました。

両首脳は、あらゆるレベルでの交流強化や国際舞台での協力促進について合意しました。貿易面では、両国の強みを生かした商品の相互市場参入促進や、カシューナッツ加工や水産加工などの分野での合弁事業の可能性を探ることで一致しました。

ベトナム東部海域（南シナ海）問題に関しては、双方は航行の自由の重要性を確認し、国際法に基づく平和的解決を支持することを再確認しました。

会談後、両国の関連省庁間で2つの協力覚書が締結され、両首脳が署名式に立ち会いました。