被災地を視察中のハー副首相ら

農業農村開発省の発表によりますと、9月12日17時時点で、226名の死亡者と104名の行方不明者が確認されました。最も被害が深刻なのはラオカイ省で、死者98名、行方不明者81名に上っています。カオバン省とイェンバイ省も甚大な被害を受けています。

チャン・ホン・ハー副首相は12日午後、被災地のナムディン省とニンビン省を視察しました。同副首相は「首相の指示により、人命と財産の保護、洪水対策と堤防保護を最優先事項として取り組んでいる」と強調し、大規模ダムの放水を最小限に抑え、堤防の安全確保と農業被害の軽減に努めていると説明しました。

さらにハー副首相は、地方政府に対し、飲料水の確保や環境衛生の整備、疾病対策など、洪水後の課題に住民と協力して取り組むよう指示しました。

一方、ブイ・タイン・ソン副首相兼外相は同日、カオバン省党委員会と会合を行いました。行方不明者の捜索に最大限の人員を動員すること、孤立地域への支援物資の供給を確保すること、さらに交通や通信の復旧を急ぐよう要請しました。