ミャンマー 市民に加勢する少数民族の武装勢力に軍が連日空爆

(VOVWORLD) - ミャンマーでは、クーデターに抗議する市民に加勢している少数民族の武装勢力に対して軍が連日空爆を行い、多くの住民が隣国タイに逃れる事態となっていて、武装勢力は、国際社会に人道支援を求めています。
ミャンマー 市民に加勢する少数民族の武装勢力に軍が連日空爆 - ảnh 1ミャンマーの首都ネピドーで、国軍によるクーデターに抗議するデモ隊に放水する警察車両=AFP

ミャンマーでは軍がクーデターに抗議する市民への弾圧を続けていて、現地の人権団体によりますと、30日も南部のタニンダーリ地域などで治安部隊が発砲するなどし、8人が死亡したということです。

また、ミャンマー軍は市民の側に加勢している南東部カレン州の少数民族の武装勢力に対し、連日空爆を行い、多数の住民が隣国タイに逃れる事態となっています。
これについて武装勢力は30日声明を発表し「ミャンマー軍は地上部隊も侵攻させようとしている」と非難し、タイを含む国際社会に対し、住民への人道支援を求めました。
一方、ミャンマーの国営テレビは昨夜、軍のトップ、ミン・アウン・フライン司令官が「少数民族の武装勢力が軍の基地を攻撃したため、反撃しなければならない」と述べたと伝えていて、緊張が一層高まっています。
こうした中、タイのドン外相は、来月にもASEAN=東南アジア諸国連合の首脳会議を開き、ミャンマー情勢について協議するとしていて、事態打開に向けた糸口が見いだせるかが焦点です。(NHK)

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