韓国の山火事死者18人に、強風で拡大 世界遺産に迫る
(VOVWORLD) -韓国南東部で複数の山火事が猛威を振るう中、政府は26日、少なくとも18人が死亡したと発表しました。1万5000ヘクタール以上に被害が及び、数千人の消防士が軍の支援を受けて消火に当たっています。
(写真:Yonhap News) |
政府によりますと、強風と乾燥した天候で火災が急速に広がり、2万7000人以上が避難を余儀なくされています。また、学校が閉鎖され、当局は刑務所から数百人の受刑者を移送するなどの対応も強いられました。
韓悳洙大統領代行は「あらゆる人員と装備を投入していますが、状況は良くない」と述べた。在韓米軍も支援しているといいます。
行政安全省によりますと、26日午前5時までに、義城郡で発生した山火事で14人が死亡し、山清郡で発生した別の山火事でさらに4人が死亡しました。
森林災害専門家は、義城郡の火災の鎮火率は68%にとどまり、突風でさらに悪化していると指摘しました。
市当局者によりますと、世界遺産に登録されている安東市の河回村や屏山書院なども危険にさらされています。
聯合ニュースは681年建立の古代寺院が既に全焼したと報じました。(ロイター)