(VOVWORLD) - イスラエルは今月2日以降、ガザへの人道支援物資の搬入を認めていません。
国連安全保障理事会は18日、パレスチナ自治区ガザの情勢をめぐり緊急会合を開きました。イスラエルが同日に実施したガザへの大規模な空爆に対し、各国から非難の声が相次ぐ一方、アメリカは「戦闘再開の責任は(イスラム組織)ハマスにある」と主張し、イスラエルを擁護しました。
会合開催を要請したアルジェリアのベンジャマ国連大使は、「イスラエルは停戦合意を完全に無視した」と非難しました。フランスのボナフォン新国連大使も「数百人の民間人が犠牲になったイスラエルの攻撃を強く非難する」と述べました。
これに対し、アメリカのシェイ国連臨時代理大使は、ハマスが停戦延長案を拒否したと指摘し、「トランプ大統領は、人質が直ちに解放されなければ高い代償を払わせると明確にしていた」と述べ、イスラエルの攻撃を正当化しました。そのうえで、「我々はイスラエルの次の一歩を支持する」とし、同国の戦闘継続を容認する姿勢を示しました。
イスラエルのミラー国連次席大使も、ハマスが提案を拒否したと強調し、「戦闘の再開は不可欠だ」と主張しました。
イスラエルは今月2日以降、ガザへの人道支援物資の搬入を認めていません。会合では「国際法違反だ」(ガイアナ)「容認できない」(イギリス)などと厳しい批判が相次ぎましたが、ミラー氏は「人質が想像を絶する扱いを受けていることこそ、最も差し迫った人道危機だ」と反論しました。(時事通信)