次期首相指名急ぐマクロン仏大統領、元大統領らと会談

(VOVWORLD) - フランスの次期内閣の首相選出が難航する中、マクロン大統領は2日、中道右派のサルコジ元大統領や社会党のオランド前大統領と会談しました。
次期首相指名急ぐマクロン仏大統領、元大統領らと会談 - ảnh 1フランスのマクロン大統領(写真:AFP)

マクロン氏は、元社会党幹部で首相経験者のベルナール・カズヌーブ氏とも会談しており、関係者によりますと、同日中にエリゼ宮(大統領官邸)で著名な保守派政治家グザビエ・ベルトラン氏とも会う予定です。カズヌーブ氏とベルトラン氏は、ともに首相候補として有力視されています。

カズヌーブ氏を任命することで、マクロン氏が目指す左派の分断と社会党穏健派の連立への取り込みに有効と考えられています。一方、ベルトラン氏を選ぶことで、中道右派議員の支持を得られる可能性が高まります。

マクロン氏は、7月の国民議会(下院)選挙で過半数を獲得した勢力がなかったことを受け、8月から各党派との協議を進め、首相候補への支持を集めています。投資家は新内閣が財政赤字の対処能力に懸念を抱いており、すでにフランス資産を処分し、同国の借り入れコストが上昇する状況が続いています。

AFP通信によりますと、政府の諮問機関「経済社会環境評議会(CESE)」の議長を務めるティエリー・ボーデ氏も、著名ではないものの候補者として浮上しているとされています。(ブルームバーグ)

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