新型極超音速ミサイル、「敵国抑止」に期待 金総書記

(VOVWORLD) - 朝鮮民主主義人民共和国の国営朝鮮中央通信(KCNA)は6日、新型極超音速ミサイルの発射実験について、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が太平洋地域の「敵国を抑止する助けになる」と述べたと報じました。
新型極超音速ミサイル、「敵国抑止」に期待 金総書記 - ảnh 12025年1月6日、朝鮮が発射実験を行った新型極超音速ミサイル(写真:KCNA/TTXVN)

KCNAによりますと、発射実験を視察した金総書記は「極超音速ミサイルシステムは、我が国の安全に影響を与え得る太平洋地域のいかなる敵国も確実に抑止するだろう」とコメントしました。

韓国軍はミサイルの飛行距離を1100キロと発表しましたが、金総書記は声明で1500キロだったと主張し、音速の12倍の速度で海中に着弾したと述べました。

また、金総書記は「これは明らかに自衛のための計画と努力であり、攻撃的な意図や行動ではない」と説明しました。その一方で、新型極超音速ミサイルの性能について「世界的に無視できない水準だ」とし、「いかに堅固な防御壁であっても効果的に突破し、敵国に深刻な軍事的打撃を与えることができる」と強調しました。

さらに、「軍事大国を目指す朝鮮の防衛力の開発はさらに加速されるだろう」と述べ、朝鮮の軍事力強化の意志を示しました。

このミサイル発射実験は、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官の訪韓中に行われました。ブリンケン長官と韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外相は共同記者会見で朝鮮の発射実験を非難し、ブリンケン長官は「日米韓同盟を深化させる重要性を改めて示す出来事だ」と述べました。

今回のミサイル発射実験は、11月のアメリカ大統領選でドナルド・トランプ前大統領が当選して以降、朝鮮による初のミサイル発射でした。前回の発射は10月31日で、朝鮮は「最も先進的かつ強力な固体燃料式大陸間弾道ミサイル(ICBM)」を試射したと発表していました。(AFP通信)

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