(VOVWORLD) - 農業農村開発省・堤防管理と自然災害防止対策局の情報によりますと、11日午前5時現在、台風3号「ヤギ」と台風の循環により、およそ200人が死亡、または行方不明となり、北部山岳地帯カオバン省、ラオカイ省、イエンバイ省に集中しています。
ランヌ集落の行方不明者 捜索 |
また、10日、ラオカイ省、ランヌ集落で発生した鉄砲水で35世帯の100人あまりが下敷きになり、その中の18人の負傷者が見つけられ、70人以上が行方不明となっています。
これを受け、10日、ファム・ミン・チン首相は台風被災地の行政府に公文書を発出し、その中で、住民の安全保障、健康、命の確保を第一に位置付け、行方不明者の捜索・救難に注力し、負傷者の治療や食糧品・生活必需品の供給を急ぎ、家屋を失った世帯に一時的な宿泊施設を手配するとともに、生産回復を促進するよう求めました。また、軍隊や公安に対し、孤立している地域の住民に食糧品を届けるため、ヘリコプターなどを利用するよう指示しました。
こうした中、国内各地の住民は慈善活動を促進しています。ホーチミン市の多くの市民は徹夜し、北部の洪水被災地に送るため、モーターボートや懐中電灯、救命胴衣、乾物、インスタントヌードルなどを準備していました。PHGLock ベトナムロック会社のホアン・トゥアン・アイン社長は次のように語りました。
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「我が社は北部各省の青年同盟委員会と協力し、支援物資の輸送を行っています。北部各省の青年同盟委員会は支援物資を受け取った後、救助隊を設立し、モーターボートを使って、深刻な洪水被害に見舞われている地域に赴きます。また、孤立している所の住民に食料を届けたり、彼らを安全な場所に避難させたりすることができます」
同日午後、VOV=ベトナムの声放送局のブ・ハイ・クァン副総裁率いる代表団は台風3号による被害復旧に参加していた最中、犠牲となった公安兵士とベトナム人民軍兵士の遺族を訪れ、お悔やみの言葉を述べ、義援金を手渡しました。