(VOVWORLD) - 7日午後4時現在、台風3号(アジア名:ヤギ、日本では台風11号)は各地で猛威を振るい続けており、特に台風の中心にある東北部クアンニン省やハイフォン市、近隣の地方が深刻な被害を受けています。
本日17時に記録された東北部クアンニン省クアンイエン町の様子(写真:Tiến Cường/VOV) |
最初の報告によりますと、クアンニン省では大型客船が沈没し、多くの小型船が強風によって沖に流されたとされています。また、タイビン省では約7万4000ヘクタールの稲作が浸水の危機にさらされています。午後3時頃から、ハノイでも強風が吹き荒れています。
国立水文気象予報センターのグエン・ヴァン・フオン予報部長によりますと、7日午後3時の時点で、台風の中心はハノイから約200キロ離れていたものの、台風の広範な影響により、午後からハノイ市内では風力が4〜5レベル、突風が6〜7レベルに達していますが、いまだ台風の最盛期に入ってないということです。フオン部長は、今夜にかけて台風の中心がハノイにさらに接近するにつれて、ハノイで最大風力は6〜7レベル、突風は9〜10レベルに達すると予想しています。
台風ヤギの影響で、ハノイでは多くの木が倒れた(写真:VTC News) |
暴風の急速な強まりにより、ハノイ市内の多くの街路では街路樹が倒れた被害が報告されています。午後1時からは市内のバス路線が運行停止となり、午後3時からはカットリン~ハドン路線とニョン~ハノイ駅路線の2つの都市鉄道も運休となりました。
北部電力公社の発表によりますと、クアンニン省およびタイビン省全域で停電となり、両省合わせて85万人以上の住民に影響が出ています。
国立水文気象予報センターによりますと、7日の夜にかけて台風ヤギは東北部にさらに進み、風力9~11レベルの強風が伴い、その後、西北部に移動し、勢力を弱めると予測されています。今夜にかけて、クアンニン省、ハイフォン市、タイビン省、ナムディン省では引き続き風力9~11レベルの強風が吹き荒れ、バクザン省、バクニン省、ランソン省、フンイエン省では風力が8~9レベル、突風が11~12レベルに達するとしています。