2024年5月29日、南アフリカ・ウムラジの投票所で票を投じる有権者（AFP/TTXVN）

南アフリカで29日に行われる総選挙を前に、与党アフリカ民族会議（ANC）の支持率が42％前後で推移していることが最新の世論調査で明らかになりました。今月に入って一時的に見られた支持率上昇の勢いは、失速しているとの見方があります。

南アのシンクタンク、ソーシャル・リサーチ財団が28日に実施した調査によりますと、2019年の前回総選挙の投票率66％をモデル化したシナリオでは、27日時点でANCの支持率（推計）は42.2％でした。

最大野党の「民主同盟（DA）」の支持率は21.6％であり、ズマ前大統領の新党である「民族の槍（やり）（MK）」の支持率は12.4％で、急進左派政党「経済的解放の闘士（EFF）」の10.8％を上回りました。

ANCの支持率は過去3回行われた国政選挙で毎回低下しています。野党は、高い失業率や汚職、犯罪、停電などの問題をANCが解決していないと批判しています。前回選挙でANCの得票率は57.5％でした。（ロイター）