米財務長官の発言「経済の基本常識に反する」 中国外交部

(VOVWORLD) - 中米の経済・貿易協力の本質について、毛報道官は「互恵とウィンウィンの関係だ」と強調しました。
米財務長官の発言「経済の基本常識に反する」 中国外交部 - ảnh 1中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官(写真:CCTV)

中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は10日の記者会見で、アメリカ財務長官が「中国経済は輸出に過度に依存し、アメリカは公平で対等な貿易を求めている」と繰り返し発言していることについて、「関税戦争にせよ、貿易戦争にせよ、最初に相手を傷つけ、最終的には自らを害する」と強調しました。

毛報道官は、中米貿易の現状は市場メカニズムの結果であり、両国の経済構造や貿易政策、ドルの地位などさまざまな要因が影響していると述べました。その上で、「中国は貿易黒字を意図的に追求したことはなく、実際にはアメリカも中米貿易から多大な利益を得ている」と指摘しました。また、在中国アメリカ企業の輸出が中国の貿易黒字に計上されていること、中国からアメリカに輸出される高品質で低価格な製品がアメリカ国民の実質的な購買力を向上させ、アメリカの運輸、卸売り、小売り、電子商取引(EC)業界に多くの雇用を生み出していると説明しました。さらに、アメリカはサービス貿易でも巨額の黒字を維持していると述べました。

中米の経済・貿易協力の本質について、毛報道官は「互恵とウィンウィンの関係だ」と強調しました。その上で、「一方だけが利益を得て、もう一方が損をするような関係であれば、これまで続くはずがない」と述べました。また、「『損をしている』と繰り返し主張し、絶対的に対等な貿易を求めることは、経済の基本常識に反するだけでなく、アメリカ企業や消費者の判断力を過小評価するものだ」と指摘しました。その上で、「アメリカがどのように取り繕おうとも、経済・貿易問題を政治化し、武器化し、中国を抑圧しようとする意図を隠すことはできない」と述べました。

また、アメリカは長年にわたり世界各国に貿易戦争を仕掛けてきたものの、貿易赤字は減るどころか増加し続け、昨年は9184億ドル(1ドル=約147円)に達したと指摘しました。さらに、「関税戦争にせよ、貿易戦争にせよ、最初に相手を傷つけ、最終的には自らを害することになる」と改めて述べ、アメリカがこの教訓を汲み取り、方針を改めるべきだと主張しました。(AFP通信)

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