(VOVWORLD) -米連邦準備制度は29日、米国債保有の縮小を12月1日で終了すると発表しました。
短期金融市場ではこのところ緊張が高まっており、3年にわたって続けてきたバランスシート縮小の取り組みを打ち切ります。米金融当局は今回、現在月額50億ドル(約7640億円)のペースで進めている米国債保有の縮小について終了を発表しました。一方で、住宅ローン担保証券(MBS)の保有は月約350億ドルのペースで圧縮を続けます。
パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は29日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合後の記者会見で、得られた償還金を米財務省短期証券(Tビル)に再投資し、ポートフォリオを主に米国債で構成する体制に戻す方針を示しました。
今回の発表は、量的引き締め(QT)の終了時期の判断を「まだ数カ月先」と示唆していたこれまでの方針からの転換となります。(bloomberg.co.jp)