UNCTAD、今年の世界経済成長率を2.7%と予想
(VOVWORLD) - UNCTADが29日に公表した2024年版「貿易開発報告書」によりますと、今年と来年の成長予測は、2001年から2019年までの平均成長率3.0%を下回っています。
南スーダン北西部に位置する北バハル・アル・ガザール州の住民(写真:AFP/TTXVN) |
UNCTAD=国連貿易開発会議は29日に発表した報告書で、今年と来年の世界経済成長率をいずれも2.7%と予測しました。この緩やかな成長と、投資や貿易の停滞が各国間の発展格差を拡大させており、世界の発展戦略の見直しが必要だと指摘しています。
UNCTADが同日に公表した2024年版「貿易開発報告書」によりますと、今年と来年の成長予測は、2001年から2019年までの平均成長率3.0%を下回っています。また、エネルギー価格の高止まりや保護主義の深刻化といった危機により、発展途上国は厳しい政策の舵取りを迫られていると分析しています。
UNCTADのレベッカ・グリンスパン事務局長は、「世界発展戦略の見直し、国際金融システムの改革、多国間主義の再確立、そして発展途上国への新たな支援が求められている」とし、発展途上国には南南貿易やグリーンなモデルへの転換がもたらすチャンスがある一方で、緩やかな世界成長や金融の不安定、債務、加速する国際貿易の変化といった課題にも直面していると述べました。(中国網)