イベントを紹介する記者会見

5月7日のディエンビエンフー勝利70周年、および7月20日のジュネーブ協定調印70周年を記念して、最近、ハノイで、内務省所属国家記録公文書局の国立保管センター3号館は、ディエンビエンフー作戦と 1954 年のジュネーブ会議に関する国立公文書庫を紹介しています。ディエンビエンフー作戦に関する公文書庫が国民に公開されるのはこれが初めてです。

 今回公表されたディエンビエンフー作戦と 1954 年のジュネーブ会議に関する資料およそ200点はこの2件の重要な歴史イベントが発生した歴史的条件、動静、結果、および意義を紹介しています。具体的に、ディエンビエンフー作戦に関する資料はこの作戦の歴史的条件、作戦の指導活動、準備作業、動静と結果、全国人民によるディエンビエンフー戦場との協力、作戦指揮者であるボー・グエン・ザップ将軍の役割、作戦に関する国際世論と世界の友人たちの気持ちと敵軍の傷病軍人と捕虜に対するベトナム民主共和国政府の政策などを紹介しました。国立保管センター3号館のチャン・ベト・ホアセンター長は次のように語りました。

（テープ）

「私たちはベトナムが保管する資料だけでなく、外国人が保管している資料も紹介しています。中には、ディエンビエンフー作戦に関する党、政府、ホーチミン主席の指導文書、この作戦の動きを物語る資料などがあります。これらの資料が政府、国家機関、各省庁、部門、機関のほか、フランス、ロシアなど外国の保管機関から集められたものです」

そのほか、これらの資料にはディエンビエンフー作戦に参加した人民軍の幹部や兵士、民兵の楽観的精神、党、政府、人民軍の指導政策、ベトナム国民の団結精神、民族独立を勝ち取るための決意などを表すものがあります。かつての戦争中、ボー・グエン・ザップ将軍のアシスタントを務めたグエン・ボイ・ゾン大佐は次のように語りました。

（テープ）

「ディエンビエンフー作戦についていえば、党中央委員会第2回総会の決議を抜きにして語ることはできません。この決議で、私たちは民族独立を勝ち取るため軍事措置を取ることについて初めて触れたということです」

その一方、インドシナにおける戦争の終結と平和の回復に関するジュネーブ会議に関する資料はこの会議が行われた歴史的条件、動静、結果、ジュネーブ協定の実施状況、この会議に関する国際世論などを紹介するものです。国立保管センター3号館を訪れ、資料を見学したハノイ市民であるグエン・ハー・ティップさんは次のように語りました。

（テープ）

「資料原本が公表されたことは歴史を理解したい人々にとって非常に重要な意義があります。これを通じて、ベトナムが歴史資料をきちんと保管してきたことを示しています」

ディエンビエンフー作戦と 1954 年のジュネーブ会議に関する国立公文書庫の公表は歴史、軍事、外交に関する科学研究だけでなく、若者たちに対する愛国伝統の教育に大きく貢献すると言えます。