ハノイはここ数日、気温がどんどん下がり、ずいぶん涼しくなっています。皆さんのお住まいの街はいかがですか？

お盆は、旧暦の7月15日を中心に行われるご先祖様をお迎えして感謝を伝えたり供養したりする夏の仏教行事です。古い歴史がある伝統的な行事であるお盆ですが、その起源や儀式の内容をご存じでしょうか。まずは、お盆の意味や歴史について紐解いていきましょう。ご先祖様の霊を迎えたあとは、安らかに成仏してほしいという祈りと、生前のご恩に対する感謝の気持ちを込めて供養や儀式を行います。お盆の正式名称は、仏教用語「盂蘭盆会（うらぼんえ）」です。盂蘭盆とは、古いインドの言葉「ウランバナ」の音訳で、「逆さまに吊るされたような地獄の苦しみ」という意味を持ちます。

お盆の季節の雰囲気に合わせ、今日のこの時間は母親にちなんだ曲をお届けしましょう。

はじめに、母の愛をテーマにした「母の日記」( Nhat ky cua me) という歌をお届けします。
この曲は２０１２年に女性歌手のヒェン・トックにより歌われてヒットしました。作詞作曲は若い作曲家グェン・バン・チュンです。メロディは繰り返されますが、歌詞の繰り返しはありません。子供の命が宿り、成長するまでを、まるで母の日記のように綴っています。この歌は「よしもと かよ」さんにより、日本語の詩に訳されました。

その歌詞の一部は次の通りです。

「お前の可愛いその唇が 私を『お母さん』と呼んだ朝
心に溢れるこの喜びを 噛み締めながら頬ずりをした
歩いてごらん 小さな足で いつも私が見守っているから
これから先もどんな時でも 前に続く道をみつめて 」

お聴きいただいた曲は「母の日記」でした。

続いて、Thuy Chiが歌う「夢の中で母を見た」（Gap Me Trong Mo）をお届けします。
「ねえ、大空よ、私の呼びかけが聞こえるかい？

お母さんは今どこにいるの、

いつも母に会えるのを楽しみにしている

お母さんは遠くにいるの お母さんは空の中の明るい星

お母さん、戻っておいでよ

あなたが恋しくてたまらない」
お聴きいただいた曲は「夢の中で母を見る」でした。

おしまいにTrung Quanの「母に感謝を」（Cam On Me)をお送りします。
「私が生まれる瞬間

母が明るい目で私の顔を見て

愛の空へと連れて行く

お母さんへの感謝を

私にすべてを与えてくれた人」
お聴きいただいた曲は「母に感謝を」でした。

いかがでしたか、皆さん、今日は母親にちなんだ曲をお届けしました。それでは今日の音楽散歩道はこれで終わります。また来週、お会しましょう。