コロナ対策で国際協力を強化

(VOVWORLD) - 新型コロナウイルス感染症が複雑に推移している背景の中で、各国は断固たる対応策を講じています。

ベトナム政府は全面的でかつ強力な措置をとっている傍ら、国際協力を強化しています。そして、この感染症の蔓延を効果的に制圧するため、各国は力を合わせなければならないとしています。

国際協力を主体的かつ積極的に進める

3月26日、行われた新型コロナウイルス感染症予防対策に関するG20=先進国に新興国を加えた主要20か国の首脳テレビ会議で、グエン・スアン・フック首相は「全世界の団結、協力、行動協調は非常に重要である」と強調するとともに、新型コロナウイルス感染症を制圧する決意を訴えました。また、ベトナムは感染症の抑制と経済発展、社会保障の確保という「二重目標」の実施を堅持すると明らかにしました。

この数日、グエン・スアン・フック首相、ファム・ビン・ミン副首相兼外相、ブイ・タイン・ソン外務次官などは相次いで各国の同じレベルの指導者らと電話会談を行い、新型コロナウイルスの感染状況に関する情報を交換し、新型コロナウイルス感染が世界的に拡大している中での協力措置を提出しました。また、ベトナムの指導者らは外国人の入国拒否や社会的接触の制限、集中隔離措置、又は自宅での隔離、多くの人が集まるレストランや会議の中止などベトナムが取っている対応策を紹介するとともに、ベトナムが新型コロナウイルス簡易検査キットの研究に成功し、感染者に対する治療適応基準を設定し、ワクチンの研究を進めていると明らかにしました。

他方、3月20日、新型コロナウイルス感染症への対応に関するASEAN・EUの閣僚級テレビ会議で、ファム・ビン・ミン副首相兼外相は「ベトナムはASEAN2020議長国として加盟諸国と緊密に連携し、ASEAN共同体の準備姿勢をキープしながら、感染症への主体的対応を強化し、そのマイナス影響を最小限に抑えるよう取り組んでいる」と強調しました。また、ASEAN諸国は早く情報や経験を交換し、互いに技術的支援を行い、ASEAN内およびASEANとパートナー国との緊急医療体制を発動させました。

さらに、ベトナムはASEAN議長国としてEU=欧州連合に感染者の治療や感染拡大の抑制に関する技術的支援を行い、科学研究で協力するとともに、EU在留ASEAN諸国の市民の権利を保護し、平等に扱い、経済社会発展に対するこの感染症の影響を軽減するよう要請しました。

新型コロナウイルス感染症の制圧を最優先課題

新型コロナウイルス感染症は世界の共通の試練となっています。国際的な協力はこの感染症との闘いの成功を左右する重要なカギであるとされています。ベトナム政府は感染症拡大の予防と制圧を現在の最優先課題に位置付けていますが、地域と世界各国の協力とコンセンサスを得ない限り、成功を収めることはできません。今後、ベトナムはASEAN加盟諸国をはじめ、パートナー国やWHO=世界保健機関、国際社会と緊密に協力し、疫病を制圧したうえで、国民の安全な生活を確保し、安定的な発展を推進していくとしています。

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