(VOVWORLD) -ベトナムは国家の平和維持に取り組むだけでなく、国連の平和維持活動にも積極的に参加し、地域と世界の平和・安定に重要な貢献をしています。
9月21日は「国際平和デー」です。ベトナムにとって、協力と発展のための平和で安定した環境の確保は重要な基礎でありながら、それぞれの国家と地域、および世界の繁栄と持続可能な開発に向けての最終目的です。
ベトナムは国家の平和維持に取り組むだけでなく、国連の平和維持活動にも積極的に参加し、地域と世界の平和・安定に重要な貢献をしています。
ベトナムは平和を愛好する民族で、ヒューマニズムと友好の美意識を胸に抱いています。多くの戦争を経たベトナムは平和の価値を重視し、世界各国に平和の重視・保護、および平和な世界の構築に尽力するよう呼びかけています。
ベトナム人の平和愛好の心
ベトナムの歴史をみれば、ベトナム人は祖国を防衛するため、侵略者と勇敢に戦っていたことが分かります。また、平和は数千年にわたるベトナム民族の渇望であるとしています。
1954年、ホーチミン主席はインドのある通信社の取材に応えた際、「自分の目的は国土全体の平和、統一、独立、民主を促進することである。これを達成するため、ベトナムは政治的、宗教的信念に関係なく、この目的を支持するベトナムの組織や個人と誠実に協力する意向がある」と強調しました。ホーチミン主席の平和思想を継承し、ベトナムの各世代の指導者は人類の平和、安定、および持続可能な開発に力を尽くし、衝突の中止を願い、各国の主権、領土保全を尊重するというスタンスを堅持しています。
また、「法の支配」、国連憲章、国際法の順守、平和的手段による紛争解決に関するメッセージを発出するとともに、あらゆる紛争の当事者に対し、対話や交渉を通じて、長期的な解決策を模索するよう呼びかけました。さらに、ベトナムは正義、公平、公正の原則を掲げています。
去る8月29日、トー・ラム党書記長・国家主席は第13回共産党全国代表大会の対外路線、および外交部門の発展に関する外務省党委員会との会合で次のように語りました。
(テープ)
「新時代の外交は民族の利益を確保し、世界の政治・経済活動、および人類文明における重要な地位を示す強靭なベトナム社会主義共和国の構築と国民の幸福を最高目標に位置付けています。ベトナムの外交部門は国家、民族の利益を保護し、平和と民族独立、社会進歩、および地域と世界の各民族の繁栄に努力しなければなりません」
現在、平和は民族独立、主権、領土保全、国家の安全保障だけでなく、持続可能な環境、人間の安全保障、公平な社会、人文的なライフスタイルも網羅しています。国連に加盟してから、およそ50年間にわたり、ベトナムはこの世界最大の多国間組織の活動に積極的に参加しています。具体的に、ベトナムは2回にわたる国連安全保障理事会非常任理事国や国連人権理事会理事国を務めたほか、持続可能な開発目標を遂行し、国連平和維持活動に参加したということです。
外務省のダン・ディン・クイ元次官は次のように語りました。
(テープ)
「国連の各機関の中で、国連安全保障理事会だけは国際の平和と安全に主要な責任を持っています。安保理の決定だけは加盟国にとって拘束力があります。能力があるほとんどの国は安保理理事国を務めたい意向があります。安保理の活動への参加を通じて、ベトナムは世界の平和、安全保障に関する問題の解決に積極的に貢献してきました。ベトナムの貢献は国際社会により高く評価されています」
平和は常に人類の渇望であり、全世界を結びつける糸となっています。ベトナムは協力と発展のための平和で安定した環境の確保に取り組み、世界の平和に積極的に貢献する姿勢を固めています。アントニオ・グテーレス国連事務総長がおっしゃったように、ベトナムは地域と世界の平和、安定に貢献する重要な要素であるとしています。