(VOVWORLD) - 4月22日、ベトナム赤十字協会は、国家人道月間2024年を全国的に開始しました。党と国家が人道活動と赤十字運動に熱い関心を寄せていることを示す、全国規模のイベントです。
2018年から試行され、成果を上げた人道月間を受け、2021年からベトナム共産党中央委員会は全国での開催を承認しました。今年は5月1日から31日まで行われます。
仁愛の心を共に歩む
VOVのインタビューに応えているアイン副会長 |
ベトナム赤十字協会のグエン・ハイ・アイン副会長兼事務総長によりますと、人道月間は、国民全体が仁愛の活動に参加する機会です。地方機関や組織などの人道意識の向上を目指すほか、人々の参加をより広げ、深めるとともに、社会的弱者への支援を呼びかけるためであるとしています。
また、人道月間は、数千年の歴史に根ざすベトナム民族の人道的価値観と仁愛の心を、さらに広げていく機会でもあります。国内外から参加を促し、善行を増やし、思いやりのコミュニティを築いていくものです。
今年のテーマは「仁愛の旅・愛を贈る」です。アイン副会長は次のように語りました。
(テープ)
「今年のテーマは慎重に検討され、多くの会議で議論されました。このテーマは、『他者を家族のように思いやる』という民族の良き伝統を反映しています。今年の人道月間は今までの成果を引き継ぎ、さらに高みを目指そうというものです」
多様な活動が全国で展開
新たな状況の中で人道的要請に応えるため、赤十字協会は各支部に一連の活動を指示しました。特に注目されるのは、大規模で目を引く形式で、地方当局と協力しつつ、幅広い活動を展開する計画です。アイン副会長は次のように語りました。
(テープ)
「2024年、初の試みとなる『仁愛の100万歩キャンペーン』を開始しました。全国の支部がウェブサイトとモバイルにあるvRaceというプラットフォームで参加登録し、ウォーキングやランニングを行います。目標は7万人以上の参加と70万km以上の走行距離でしたが、目標を大きく上回る成果を上げ、最多の支部・参加者数を誇るプログラムとなっています」
さらに無料診療、生計支援、物資支援など、様々な活動が貧困層や困難を抱える人々を対象に行われます。ハイライトはソンラ省、タイグエン省、ディエンビエン省で開催されます。
国内で活動が支持される一方、国外在留ベトナム人コミュニティからも、故郷を思う気持ちが寄せられています。アイン副会長は「赤十字協会は、国外在留ベトナム人コミュニティが国内の人道活動により積極的に参加することを期待している」と話しました。