新時代における国家エネルギー安全の確保に向けた戦略的突破口
(VOVWORLD) -国家エネルギー安全保障の確保、電力の有分な供給は、経済の加速とブレークスルーを保証する基盤であり、国の工業化・近代化事業を左右する要素であるとされています。
ベトナムが高い経済成長を目標とする中、これに対応する電力の成長が求められています。これは、特にベースロード電源、クリーンで持続可能なグリーン電力源の開発において大きな課題となっています。
電力の不足状態を断固許さず
ベトナム電力グループ(EVN)の第4回党大会の様子 |
この間、ファム・ミン・チン首相は、発電および送電網プロジェクトの実施を促進するため、現場を直接視察し、困難の解消を督促しており、いかなる状況下でも電力不足を断固として許さないよう求めています。
去る8月10日に開催されたベトナム電力グループ(EVN)の第4回党大会に出席した際も、チン首相は次のように強調しました。
(テープ)
「電力生産の目標は、国の発展要件、生産および消費、国民の電力使用需要を満たすことです。同時に、2桁の経済成長という目標の達成に対応しなければなりません。これは非常に大きな挑戦です」
さらに、チン首相は、電力部門が発電用燃料を主体的に確保した上で、ASEAN東南アジア諸国連合のトップ3、さらにはそれ以上を目指して努力するよう求めました。
そして、チン首相は、電力部門の投資は規模が大きく長期にわたるため、明確なロードマップとビジョンを持つことが重要であり、原子力発電やクリーンエネルギーの開発において、発電および送電網の発展をさらに加速させる必要があると訴えました。
(テープ)
「現在のトレンドは原子力発電です。世界には400余りの原子力発電所があり、多くの国では5割以上が原子力発電です。重要なのは安全管理です。特に原子力、クリーンエネルギー源のような発電および送電網の開発は、大胆かつ強力に進めなければなりません」
戦略的ブレークスルー
政府の指示に基づき、電力部門は、発電および送電網の建設投資において、戦略的ブレークスルーを特定しています。これは、計画に沿って主要プロジェクトの進捗を前倒しで達成することを目的としています。クアンチャック~フォーノイ間の500kV送電線第3回路プロジェクトは、わずか6ヶ月余りの工期で2024年8月に完成し、その典型的な成功例となっています。この功績を受けて、EVN党委員会のグエン・フー・トゥアン副委員長は、次のように強調しました。
(テープ)
「発電および送電網建設プロジェクトの投資において、ブレークスルーとなる解決策を打ち出します。主要プロジェクトの工期をさらに短縮します。生産から送電、配電に至るまで、部門全体を近代化し、大規模な再生可能エネルギー源を統合する能力を高めます。グリーンで持続可能なエネルギー転換を実行する方針です。12件の発電プロジェクトを完了させ、2026年にクアンチャックLNG発電所3号機の着工、2030年の完成を目指して努力しておりす」
新時代において、科学技術、デジタルトランスフォーメーション、イノベーションは、電力部門の生産、事業、建設投資、財務活動を近代的な方向に発展させるための主要な原動力となる、最重要のブレークスルーとして位置づけられています。
政府の断固たる指示と電力部門および各省庁の決意は、2045年までにベトナムが高所得の先進国になるという目標の実現を後押ししています。その中で、エネルギー安全保障は不可欠なインフラです。特に、ベトナムが環境保護と結びついた持続可能な開発に関する国際公約を履行し、2050年までに排出量ネットゼロを達成するという目標を掲げる中、国家エネルギー安全保障の確保は、合理的な調整を伴って、ますます重要になっています。