6日、ハノイで、トー・ラム書記長は知識人、科学者、芸術家の代表80人と会見しました。これは、1945年の8月革命、および9月2日の建国80周年を記念して行われたものです。
トー・ラム書記長はここで、「新たな時代の中で、知識と創造のたいまつを高く掲げ、国家の飛躍的な発展を実現しなければならない」と強調し、ベトナムが今後、迅速かつ持続可能な発展を遂げるための指針を示しました。
知識人は“時代を照らす灯台”
トー・ラム書記長 |
トー・ラム書記長は、知識人、科学者、芸術家を「国民の知性を啓発し、科学技術の発展を実生活に応用する先導者」であるとし、彼らの役割はかつてないほど重要であると述べました。
また、「現代社会は、第4次産業革命、デジタルトランスフォーメーション、人工知能、バイオテクノロジー、再生可能エネルギーなど、革新的な技術によって急速に変化している。この流れに迅速に適応し、主体的に活用できなければ、我が国は取り残されてしまう」と警鐘を鳴らしました。
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「知識人や芸術家は、魂の技術者であり、未来の建築士であり、ベトナム人の潜在力を表現する存在です。彼らの知識と創造力がベトナム文化の核心であり、国家の独自性と国際競争力を育むカギでもあります」
さらに、知識人・科学者に対し、「科学、教育、医療、デジタル経済、循環経済、グリーンエネルギーなどの重点分野において、党と国民とともに歩み、研究と創造に取り組むよう要請しました。
現在、党中央委員会は第14回全国代表大会に向けて積極的に準備を進めており、文化・科学・芸術分野においても、新たな時代にふさわしい任務が与えられるとしています。トー・ラム書記長は、国家の文化の発展、少数民族地域の文化振興、文化享受の地域間格差是正などを強調しました。また、効果的な文化モデルや制度の創造・発展も奨励されると明らかにしました。
トー・ラム書記長は、デジタル時代・新時代においても、民族色豊かな先進的なベトナム文化を守り、育み、さらに発展させていく必要があると強調しました。
(テープ)
「芸術家は、『精神的な戦線に立つ戦士』であり、思想的および美的価値に富み、人々の心に響く創作活動を通じて、社会にインスピレーションを与え、人間性を高めていくべきです。また、科学的、ヒューマニズム、そして民族の精神をもって政策の作成や批判的検証に積極的に関与し、使命感をもって取り組む姿勢を整える必要があります。知識人とは、研究者や教育者にとどまらず、知を守り、新たに創造し、社会に道徳と知識を提供し、国家発展の方向性を形作る存在でもあります」
知識人、科学者、芸術家は国家の「根源的活力」
トー・ラム書記長は党と国家、国民は知識人や科学者に大きな信頼を寄せている。これらの人々は革新と飛躍的な発展を先導する中核的な存在であると強調しました。
(テープ)
「我が国が手にしている国力、地位、国際的な評価は、党の指導のもと95年にわたって積み重ねられてきた文化的伝統、80年にわたる国家建設、40年のドイモイ(刷新)の成果によるものです。また、何よりも、数千万にのぼる労働者階級、知識人・科学者・芸術家の努力と献身の結晶です。党と国家は常に、彼らの役割を高く評価し、国家の持続的発展を支える源流とみなしています」
党と国家はこれまでに多くの決議、政策、制度を打ち出し、文学芸術分野の発展に向けた環境整備を進めてきました。国会、政府、関係機関は現在も、制度・予算・財政・投資に関する障壁の解消に努め、芸術家たちが自由に創作活動に取り組めるよう支援を強化しています。
強靱かつ豊かで、民主的で、公正かつ文明的なベトナムを実現するという目標は、国民一人ひとりの願望であるだけでなく、民族全体の使命でもあります。知識人、科学者、芸術家の支援と貢献は、その目標の実現に大きく寄与することが期待されています。