(VOVWORLD) -ロン・スエン大聖堂は、アンザン省ロン・スエン区グエン・フエ通り9番地に位置しています。ここはロン・スエン教区の司教座聖堂であり、メコンデルタ地域を代表する、特色あるカトリック建築の一つです。
ロン・スエン大聖堂 |
現場の音
ロン・スエン大聖堂は1958年に着工されました。その後、拡張工事を経て、1973年8月15日に正式に献堂されました。聖堂はアンザン省ロン・スエン区の三つの主要道路に面しており、正面はグエン・フエ通り、現在は歩行者天国となっていて、ハウ川や公園に面する好立地にあります。周囲の道路と相まって、参拝や見学に大変便利な場所となっています。ロン・スエン大聖堂小教区の司牧評議会議長を務めるジュゼ・ファム・ヒュ・ビエン氏は、次のように語りました。
(テープ)
「建物の全長は65メートル、幅は18メートル、高さは20メートルで、鐘楼の高さは55メートルです。正面には聖母マリア像が設置されており、現在およそ6000人の信者がいます。」
ロン・スエン大聖堂 |
ロン・スエン大聖堂は、厳かで洗練された美しさを備え、モダンなアール・デコ様式と、古典的なゴシック様式が調和した建築が特徴です。出入口は繊細なデザインが施され、全体のバランスと美観を際立たせています。中でもひときわ目を引くのが、青空に向かってそびえ立つ鐘楼で、力強い構成と簡潔ながらも荘厳な線が、上昇感と清らかさを強く印象づけています。アンザン省在住の信者、ゴー・ティ・ビック・バンさんは次のように語りました。
(テープ)
「ロン・スエン大聖堂は、この地域で最も大きく、最も立派な教会です。私たちはこの大聖堂を誇りに思っています。多くの信者が各地からミサに訪れるだけでなく、観光客も数多く訪れています。」
聖堂正面には、大型の「平和を与える聖母マリア像」が安置され、中央に配置されたこの像は、建物の象徴的な存在となっています。そのため、この教会は「平和の聖母マリア教会」とも呼ばれています。アンザン省の信者、フイン・ティ・キエウ・ロアンさんは、次のように語りました。
(テープ)
「ロン・スエン大聖堂には、平和の元后である聖母マリアの象徴があります。聖母が幼子イエスを抱く姿は、平和を表しています。ここはロン・スエン教区の母なる教会です。」
教会の周囲は開放的に整備され、緑豊かな庭園や植栽、洞窟風の装飾、トナカイやクリスマスツリーなどの演出が施され、落ち着きと安らぎの空間を生み出しています。内部は広々とした設計で、ステンドグラスを通した自然光がやさしく差し込みます。木製の長椅子は中央の祭壇に向かって整然と並べられています。
ジュゼ・ファム・ヒュ・ビエン氏 |
こうした景観と独特の建築美により、ロン・スエン大聖堂は信者にとっての信仰の場であると同時に、観光客にとっても魅力ある訪問先となっています。カナダ在住のベトナム人で、アンザン省出身のフン・ファンさんは、次のように語りました。
(テープ)
「1973年に教会が完成したとき、私は16歳でした。今見ても、外観は当時とほとんど変わっていません。長い年月を経ても美しさを保っているのは、設計者の力量の高さを物語っています。」
ロン・スエン大聖堂は、カトリック建築を代表する象徴的存在であると同時に、アンザン省における身近な文化空間であり、魅力ある観光スポットとしても親しまれています。