ムバラク・モスク アンザン省を代表する特色ある歴史文化遺産
(VOVWORLD) -南部アンザン省チャウフォン村に位置するムバラク・モスクは、イスラム建築の特徴を色濃く備え、少数民族チャム民族の文化的アイデンティティを体現する宗教建築です。
ムバラク・モスク(写真:Đỗ Quyên/VOV4) |
このモスクは、ベトナム国内でも最も美しいイスラム教礼拝堂の一つとされ、1989年に国家の歴史・文化遺跡に指定されています。
現場の音
遠くから見ると、ムバラク・モスクはアラブやペルシャの古代イスラム寺院を思わせる、神秘的で荘厳な姿をしています。アーチ状のドーム、高くそびえる塔、そしてイスラム教を象徴する三日月のシンボルが印象的です。正門は非常に独創的なデザインで、2頭の象が牙を合わせているようなアーチ形となっています。この礼拝堂の全体の基調色は青と白で、広大な建築構造の外側には、まっすぐに伸びる長い回廊が設けられています。
クルアーンが並べられた本棚 |
回廊沿いの壁には、精緻な文様や、クルアーンから引用されたチャム族の文字が装飾されています。内部の壁面も青と白で統一され、床はタイル張り、天井には明るい照明が設置され、荘重で神聖な雰囲気を際立たせています。モスクの屋根の四隅には四つの小塔があり、正面中央には二層構造の楕円形の大塔が設けられています。
礼拝堂 (写真:Đỗ Quyên/VOV4) |
特に、塔の頂部と基部にある三日月の中に五芒星が配されており、五芒星はイスラム法の教義を象徴し、三日月は預言者ムハンマドを象徴しています。アンザン省には現在12のモスクと16の小礼拝堂がありますが、国家歴史・文化遺跡に指定されているのはムバラク・モスクのみです。
このモスクは1750年に建設され、1808年に改修されました。1922年にはより堅固な構造に再建され、1965年には鉄筋コンクリート造として再建され、現在に至っています。設計を手がけたのは、インド出身の建築家モハメット・アミン氏です。アンザン省イスラム教共同体代表委員会副代表のゴー・サリー氏は、次のように述べました。
(テープ)
「当初、このムバラク・モスクは竹やヤシの葉で造られた仮設の礼拝堂でしたが、20世紀半ばの1965年から1967年にかけて再建され、現在のような美しい姿になりました。このモスクは、東洋と中東の建築様式が調和した独特の外観を持っています。モスクの内部は華やかに装飾され、上部にはクルアーンの聖句が掲げられています」
ムバラク・モスクを訪れる観光客は、その壮麗さに圧倒され、まるで宮殿のような景観に魅了されます。ハノイから訪れたグエン・ティ・ホン・ハインさんは、次のように感想を語っています。
(テープ)
「今回初めてモスクを訪れましたが、門をくぐった瞬間から、その独特なデザインと装飾に威厳を感じました。内部はとても華やかで、特に、象牙を模した模様や星、三日月などの装飾が印象的でした。もし再びアンザン省を訪れる機会があれば、ぜひもう一度このモスクを訪れたいです」
毎年、ムバラク・モスクでは三つの大きな宗教行事が行われています。預言者ムハンマドの生誕を祝うマウリド祭、メッカ巡礼を記念するロヤ・ハジ祭、そしてラマダン月と関連するチャム民族の新年行事です。アンザン省に住むイスラム教の教徒の一人サー・レスさんは、次のように語りました。
(テープ)
「ムバラク・モスクは、昔からの建築様式がほぼ完全に保たれています。古く美しい建築であることから、国家の歴史・文化遺産として認定されました。モスクには多くの信徒が祈りに訪れます」
ムバラク・モスクは、アンザン省を代表する宗教建築の一つであり、文化的・歴史的価値を有する特別な観光地として、多くの人々を魅了し続けています。