(VOVWORLD) - 旧正月テトを間近に控え、ハノイの消費市場は例年にも増して活気づいています。ハノイ市郊外にある国家展示センターには、「春祭り2026」が開かれ、多くの人々が訪れています。
この催しは、テトの文化的な交流の場であると同時に、商取引を活発化させ、年末年始の消費を後押しする重要なきっかけとなっています。朝から会場内の各ブースは、多くの来場者でにぎわっています。
農産物や加工食品、日用品、手工芸品のほか、各地のOCOP製品まで、多彩な商品が並び、市場の広がりを感じさせます。
テト用品を買い求める人、仕入れ先を探す人、取引先とつながる人など、目的もさまざまです。
OCOP製品など紹介 |
春祭りは大規模に開催され、全国各地から企業や協同組合、生産者、関係機関など、およそ3000のブースが参加しています。
短期的な販売の場にとどまらず、ブランドの紹介や消費者ニーズの把握、将来の協力や投資につなげる場としての役割も果たしています。
この時期、特に注目を集めているのが農産物や地域の特産品です。果物や特産米、茶、コーヒー、はちみつ、加工食品などが、産地や品質を明確に示した形で展示され、多くの来場者の関心を集めています。
出展者からは、通常より来場者が大幅に増えているとの声も聞かれます。
南部ビンフオック省の企業に勤めるレー・ホン・ミンさんは、次のように話しています。
(テープ)
「今回の春祭りでは、VietGAP認証や有機栽培の商品など、ベトナムの消費者に好まれる商品を紹介しています。温室栽培のメロンや有機イチゴ、栄養価の高い穀物類など、テト向けの商品を多く持ってきました。テトが近づくにつれ、来場者は日を追うごとに増えています」
多くのブースでは、贈答用の需要を見込んで、十分な量の商品と多様なデザインを用意しています。会場でそのまま取引が成立するケースもあり、テト後の安定した販売につながることが期待されています。
テト前に、市場が最も活発 |
今年は、伝統工芸の村から出展された商品にも関心が集まっています。デザインや工夫を凝らし、現代の嗜好に合った商品が並んでいます。
ハノイ市郊外の角櫛工芸村の出展者、グエン・バン・ミーさんは、次のように話します。
(テープ)
「数百年の歴史を持つチュオン村の笠や角櫛など、テトに合う商品を用意しました。梅や桃の花、新年の言葉をあしらった商品もあります。1日の売り上げは平均で約2000万ドン、769ドルほどです。」
また、コム(若米)製品を扱う企業のグエン・ティ・トゥ・フエンさんは、次のように話しました。
(テープ)
「コムを使った20種類近い商品を出品しています。特に、テト向けのちまきやコム入りの練り物は人気が高く、普段より関心も購入も増えています。」
テト前は、毎年、市場が最も活発になる時期です。こうした大規模な春祭りの開催は、物流を円滑にし、品不足や一時的な価格高騰を抑える効果も期待されています。来場したハノイ市民のグエン・トゥー・チャンさんは、次のように話しました。
(テープ)
「会場が広く、商品もとても豊富です。贈り物も家庭用も選びやすく、買い物がしやすいと感じました」
春祭りで独特な演奏 |
経済面から見ても、今回初めて開催された「春祭り2026」は、国内消費を刺激する有効な取り組みと評価されています。
ファム・ミン・チン首相は、次のように期待を示しています。
(テープ)
「春祭りの成功は、売り上げの数字だけでなく、商品や市場、パートナー、ビジネスの機会が集まる点にあります。デジタル技術を活用した現代的な商業の場として、ベトナム企業が国内外の市場と、より速く、より強くつながることが重要です。文化産業が商取引と結びつき、国内、地域、世界へと広がっていくことを期待しています」
春祭り2026は、単なる売買の場にとどまらず、テトの雰囲気の中で企業や地域の魅力を発信する空間ともなっています。経済的な価値と文化的な価値をあわせ持つこの取り組みが、新年の市場にさらなる活力をもたらしています。